- Amazon.co.jp ・マンガ (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575939620
感想・レビュー・書評
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見知らぬ女性が妻として父親から遣わされるという不思議な成り立ちの夫婦の日常を描いた作品。
浮気者かつ怠け者という男子の本懐みたいな旦那と不思議ワールドで側に寄り添う妻。紙切れではなく日々の生活の中で夫婦になっていくのかと思わされました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
道さんの底なしの包容力(鈍感力?)に惚れる。惚れた。
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だいじなときに、ちゃんと優しい。
こうの史代さんのあとがきの言葉。
出てくる人が、みんな、優しい。
おおらかで、可笑しくて、かわいらしくて、ほっこりする。
いつも側において、ときどき、味わいたくなる作品です。 -
自分のことをちょっとだけ外から見て見れる。
何気なく、スルってかわしてく感じが好き。 -
まさに、浮遊感。
この一言に尽きる。
こうの史代さんという人を不勉強ながらまったく知らず、なんとなく手にしたときに隣にいた知人に勧められて主体性なく買った本。
おおたわ~とか、おーなり~とか、苗字ひらがな女流漫画家・作家さんと同列にみていました、すいません。
このマンガを一言でまとめることは簡単で、うっかりと結婚してしまったダメ男と、頭が残念なことになっているのではというほど鷹揚な女性との、なんでもないような日常の羅列。
基本、視点が完全に読者の目の高さで固定されているので、なんだか紙芝居を見ているみたい。四季があり、食べ物があり、お金がない。男性は失業をして女性に食べさせてもらいながらも、「俺はこいつじゃない」と思って浮気をしては失敗して戻ってくる。女性もバリバリ働くどころではなくて、なんだか二人、取り残された昭和みたいだ。
最初は男性にいらいらして仕方なかったんだけど、あまりに女性がふわっとしていて、そのうちなんだかちょっと、しみじみしちゃった自分にびっくり。
「人を好きになると人はなんて弱くなって、そうしてどうしてこんなにも強くなれるんだろう」とか、「誰かを愛することってこんなにもしなやかでやわらかい強さなのかぁ。て、思いました」とか書きたいんだけど、どうもこれ、そんな真正面の表現もくすぐったい。愛、とか、恋、とか、そういった単語に落とすのもちょっとはばかられるくらい、ファンタジーなふわふわ感なのです。でも、その味わいはおしょうゆ味ですけどね(笑)
・・そうさなー、カレシや彼女とけんかしてばっかりのあなたにお勧めしてみましょうか、とりあえず。少しだけ、あららと自分の角が崩れて、自分の蓋して護っていたものに、意外とするりと触られてしまった気分になれるかも。
なぜかなりゆきでこの人のエッセイも買ってしまったし、ボールペン古事記も読みたいリストにあるので、も少し彼女とのお付き合いは、続くかもしれない。
・・・まぁこんなゆるい読書もたまにはいいか。春も近いしね。 -
何年も積読になってしまっていた。
やっと読んだ。
とっても素敵だった。
大切にしよう。 -
生活をすることが
こんなにもドラマチックになるなんて
こうの史代さんの描き方が大好き -
独特の雰囲気で独特な話を描く。たまに無声にすらなるのに、温かい雰囲気とほっこりする笑いは、どの作品にも共通するけどとてもすてき。雪だるま作る話が、本当に短いのに楽しくて暖かくて大好きです。
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こうの史代先生のマンガは初めて読みました。
こういうゆったりとした雰囲気は大好きです。
癒しという言葉はこの漫画のためにあるのではないかって言ったら言い過ぎですが、本当に癒されました。
絵がかわいらしくて、内容もかわいらしく、もうかわいらしい。
セリフが一切ない話も多いですが、それが成り立つ表現力はすごいなぁと思います。
ドラマ性とかそういうものを求める人には合わないかもしれませんが。
☆5という評価はこうの史代先生に触れられた作品だということでおまけした部分もありますが、それでも十分オススメです。 -
行間漫画だと思う。
夫婦だけど恋人じゃない、ふたりの生活が愛しくて切ない。
読み終わるのがもったいなかった。