サーカス殺人事件 (二見文庫 リ 1-35 ザ・ミステリ・コレクション 刑事コロンボ)
- 二見書房 (2003年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576022284
感想・レビュー・書評
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アメリカの作家ウィリアム・リンクとリチャード・レヴィンソンの共著の長篇ミステリ作品『刑事コロンボ サーカス殺人事件(原題:COLUMBO:Roar of the Crowd)』を読みました。
『刑事コロンボ 殺しの序曲』に続き、ウィリアム・リンクとリチャード・レヴィンソンの共著の刑事コロンボ・シリーズです。
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初期シリーズの幻の作品がよみがえる
甥と連れだってサーカス見物に行ったコロンボ警部――。
その上演中、サーカスの団長がキャンピングカーの中で変死を遂げていた。
一座のスター、綱渡り師が密かに仕掛けた空中の殺人トリックとは?
猛獣使いとピエロの証言をもとに、コロンボは密室の謎に挑む。
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テレビドラマでお馴染み刑事コロンボ・シリーズのノベライズ版なのですが… 本作品は映像化されておらず、初期シリーズ幻の名作と言われており、お蔵入りしていた台本を入手して小説家されたという経緯を辿った珍しい作品です。
ガーニイ・サーカスの綱渡り師リック・バナーが綱渡りの演技中に、キャンピングカーの中にいた団長のネッド・ガーニイを遠隔操作で殺害… 二人の甥を連れてサーカス見物中だったコロンボが事件の謎に挑む、、、
ネッドは、当初、心臓発作で死んだと思われていたが、コロンボはカーネーションの花びらが閉じていたことや、ネッドが可愛がっていた野良犬の症状から他殺を疑う……。
トリック自体は今ひとつでしたが、コロンボの甥の登場やコロンボが高いワイヤーのハシゴを登る場面等、見所が多いだけに映像化して欲しかった作品ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロンボの映像化にならなかった台本からノベライズされた本。あとがきによれば、1975年に書かれたものだそうだ。
自分の知らないコロンボの作品とあって、楽しみで読み進めたが、犯人のトリックを見破るきっかけの鋭さに欠け、あまり読後の爽快感は感じられなかった。
たしかにおクラ入りになった台本なわけだ。
でも、久々に自分の知らないコロンボに出会えたので、まあ良しとしよう! -
個人的に、コロンボはどちらかといえば「静」のイメージがあるんだけど、これは「動」に感じた。設定少しいじって、若き日のコロンボとしてスピンオフとか見てみたい気もする...かも(笑)
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4576022288 263p 2003・4・25 初版