- Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576050225
感想・レビュー・書評
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初めて読む作者。
海外文学コーナを眺めていたら、
タイトルが目に付いたので手に取った。
ニューヨークで話題になっている連続殺人…で
なんとなくクイーンの九尾の猫を思い出した。
もちろん事件の方向性は全く違うのだけれど。
稀に主人公が調べた結果を詳しく記載せず理由を述べずに、
次の節で違う場所に飛んでいたりするので、
話について行き難いところがあった。
良く良く調べてみたら十三作目(十四?)だそうで、
一作目から読もうと検討中。
またどこかで読み直してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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マット・スカダー・シリーズの第14作目(解説では13作目とあるけれど多分間違いですね)。人気コラムニストに届いた裁判等で有罪を免れた者を処刑するという予告状通りに起こった3つの連続殺人事件。その予告を受けた弁護士より依頼を受けたスタガーであるが、殺人が行われてしまう…。
プロットはほとんどアガサ・クリスティといってもよく謎解きミステリでした。ハードボイルドと謎解きがどのように融合しているのか、不思議に思う方は読まれるとよいでしょう。タイトルは『処刑宣告』と物騒なものですが、そんなことはなく、人間の持たねばならない哀しみを静かに語られています。
語り口は当代随一で、それだけでも読む価値ありです。きちんとした語り口で読ませるコラムが少なくなってしまいましたが。たとえて言うのでしたら、チャンドラーの『長いお別れ』の冒頭から前半のレノックスとのお別れまでの会話が随所に現れている感じです。☆☆☆☆ですね。 -
スカダーシリーズ。エレインとの結婚生活も落ち着き、スカダー自身はとても平穏なのだ。これが物足りないっていう方もいるらしいが(後書きによると)私は、こうなって本当によかったなと、思う。フィクションとはいえ、人が平穏に幸せになっていくのは、見守っていて嬉しいんだけど、それじゃあ駄目なのかしら?
新聞に送られた殺人予告、その通りに事件が起こり、標的にされた弁護士がスカダーに助けを求める…。
二転三転としていくのを、ぴたっとまとめいるのはやぱりブロックの職人技だろう。ホント、この人は文が上手い。ブロックを読むと「英語の勉強したいな」と毎度思う。でも、ブロックを原書で読むような英語力は絶対つけられない自信があるので、未だに実行に移せない。多分、一生無理だろう(苦笑)
最後で、うるうるとした。
なんつーか、人間っていいもんだよな。 -
良かった。どんでん返しですねー。まさかの犯人。そして、素晴らしい、アル中探偵マット・スカダーの活躍。時間かかりましたが、良かったです。ありがとう。
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マット・スカダーシリーズ12作目。
ハットトリック、グランドスラム、どっちでもいいけどスカダー大活躍の巻。ミステリとしても面白いし、スカダーファンとしても満足いく仕上がり。