楽園建造計画 (1) (二見シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576050829

作品紹介・あらすじ

桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に、入居を決めるより前に出会っていた写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイトに駆り出されて以来、彼が高穂の心の不可侵の部分に入り込み始めて-。武蔵野を舞台に繰り広げられる、同じ屋根の下の青春群像劇第一幕。書き下ろしは、もう一つの"理想郷"物語。

感想・レビュー・書評

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  • 桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に不動産業者巡りをしている途中で出会った写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイトに駆り出されて以来、彼が高穂の心の不可侵の部分に入り込み始めて…。武蔵野を舞台に繰り広げられる、同じ屋根の下の青春群像劇第一幕。書き下ろしは、もう一つの“理想郷”物語。

  • 全4巻 寮で暮らす人々、仕方なくの人も 気に入っている人も…。それぞれ問題を抱えて まだカップルとは言えない4人と2人。みんな 一生懸命 生きています。桜 桜 桜…花びら舞う。

  • 攻め:蝶野洸
    受け:三木高穂

    大学生の三木高穂は写真嫌いなのに、見知らぬ男からシャッターを切られてしまう。激怒しフィルムを抜き取ったその男と、3カ月後、引っ越しした古い共同アパートで再会してしまう。その共同アパートは、1階をアトリエとして、2階を居室として貸し出していて古いが安い。
    その住人達(ほぼ芸術学部)のテンションの高さに三木は否応なしに巻き込まれていき…。


    学生群像小説?いろんな人物が出てきてそれぞれに何かありそうな。
    攻め、受けと一応書いてしまったけれど、今の時点では何もない。お互い、loveとして好きかどうかの描写もまだ。先は長い…。


    書き下ろしに蝶野や三木が住んでる共同アパートの創設期に繋がる二人の話(まだその共同アパートも大学も出てこない)


    いや、とにかく先は長いです、きっと。

  • 【あらすじ】 桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に不動産業者巡りをしている途中で出会った写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイトに駆り出されて以来、彼が高穂の心の不可侵の部分に入り込み始めて…。武蔵野を舞台に繰り広げられる、同じ屋根の下の青春群像劇第一幕。書き下ろしは、もう一つの“理想郷”物語。

  • 3冊セットで£2 -「楽園建造計画(1) 」「楽園建造計画(2) 」「楽園建造計画(3) 」セット売りのみ
    状態・・・非常に良い

    桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に不動産業者巡りをしている途中で出会った写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイトに駆り出されて以来、彼が高穂の心の不可侵の部分に入り込み始めて…。武蔵野を舞台に繰り広げられる、同じ屋根の下の青春群像劇第一幕。書き下ろしは、もう一つの“理想郷”物語。

  • ●感想●</br>
    まだまだ序盤って感じです、何も始まってないです。いつもなら冒頭にカップリングを入れるのにそれすら入れられないのさ・・・。何故この本を買おうと思ったのか、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E9%25AB%2598%25E9%2581%25A0%2520%25E7%2590%2589%25E5%258A%25A0%2520%26index=books-jp">高遠 琉加 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />さんのファンだったのと、雑誌で読んだこの作品の続編に感動したからなんです。まあ、それは響川×志田のお話なんですけどね。いつものごとく、だぁ〜っと泣きながら読んだという・・・。だから三木×蝶野より時々顔を出す響川×志田が気になっちゃったりして・・・。</br></br>

    ☆楽園建造計画 1</br></br>
    なんだか凄く冷めててクールなイメージだった三木が、実は直情型だったのね。泣いて、怒って・・・笑いはしないけど。</br>
    話としては三木×蝶野の出逢いを中心に、ボロアパートの面々を紹介・・・ってな感じのサッパリ淡々としたお話です。色っぽい話はありません。
    <blockquote>「・・・なんなんだよ」</br>
    腹が立って腹が立って−−どういう作用でか、涙が出た。</br>
    「なんなんだよ。おまえ、なんなんだよ。・・・お、おまえは最初から俺を怒らせて、嫌なことばかりして」</br>
    「・・・」</br>
    「どうしてこんなに俺を引っかきまわすんだよ。俺はただ普通に、平穏に暮らしたいだけなのに」</br>
    「・・・俺だってわかんねえよ」</br>
    どうしてだか、蝶野の方が苛立っているような声音だった。</br>
    「初めて会った時、お前は人形みたいな、心がぽっかり抜け落ちたみたいな顔していた。泣くのかと思った。泣いたらキレイだろうなと思ったら、目が離せなくなった。気がついたらシャッターを切ってた。」</br>
    「・・・」</br>
    「そしたら次の瞬間、いきなり人形に命が吹き込まれたみたいに、立ち上がって、怒鳴って、怒って、俺のフィルムめちゃくちゃにして・・・」</br>
    蝶野は息だけでちょっと笑った。耳のあたりに息が触れる。</br>
    「びっくりした」</br>
    思い出した。あの時、もう二度と立ち上がりたくない、立ち上がれないと思っていたのに、怒りのあまり気づいたら立ち上がっていた。</blockquote>
    「母さんは死んでない!」は笑えました。実は私もお亡くなりになったもんだと・・・。三木って感受性が豊かなのね、ホントに。</br></br>

    ☆楽園建造計画 2</br></br>

    さあ、もう一歩進展か・・・と期待しつつ。あれ、色っぽい話とはまた違うぞ・・・って方向に。</br>
    アパートでの共同生活にも、嫌々ながらも馴染んできてる三木。本人だけが気づいてないようで。
    今回、三木の過去絡みの騒動が・・・。

    <blockquote>「・・・な」</br>
    どくんとひとつ心臓が胸を内から打った。</br>
    それがスイッチになって、ざわりと血が動いた。ジワジワと、首筋に頬に這い昇ってくる。</br>
    「なんでこんなところにいるんだ」</br>
    自分でも驚くくらいに低い声が出た。</br>
    「捜してたんだ」</br>
    そいつは悪びれることもなく、いけしゃあしゃあとそう言った。</br>
    「三木?」</br>
    蝶野が近づいてくる。周りの客たちも、驚いた顔で俺と相手を見ていた。</br>
    俺はつかまれていた腕を力まかせに振りほどいた。しゃがみ込んで、割れた皿やグラスの破片をトレイに拾う。その指先が細かく震えているのを見て、きゅっと拳を作って握り込んだ。</br>
    言っておくけど、震えているのは動揺とかじゃない。怒りだ。</br>
    「高穗」</br>
    「名前呼ぶなっ」</blockquote>
    正直「おっ、昔の男か〜!」と期待した私が馬鹿でした・・・。意外な形で意外な人、登場でした。三木がパネルを燃やしちゃうシーンに、三木の本質が見えた気がします。激しくって、潔い人。それが私の三木のイメージかな。蝶野の「三木ってほんと、おもしれえなあ」って、同感。</br></br>

    ☆さよならを教えたい−−春</br></br>

    難しいです、感想書くの。実際、話が掴めてません。皐月の”何かが見える”感覚が掴めてないせいかな。???と思う部分が多いです。
    <blockquote>「・・・おまえ、ほんとなんなんだよ」</br>
    胸倉をつかまれて、また引き戻される。シャツに首が詰まって息苦しい。</br>
    「ほんとワケわかんなくて苛つく−−」</br>
    ゆっくりと、また唇が重なってきた。</br>
    噛み合わせるように唇を合わせて舌をからめられて初めて、今自分は屋敷とキスをしている、と思った。屋敷と、女がするみたいに。</br>
    血の味のするキスは思いのほか優しかった。</br>
    唇を離すと、屋敷は薄く笑った。教室で陽気に笑っているのとはまるで違う笑み。やっぱり綺麗な男だと思った。刻々とかたちを変える火を見ているみたいに、皐月はうっとりとする。</br>
    「おまえが誘ったんだぜ?」</br>
    舌がまた唇を舐めて、それからあの時と同じように指が首筋に伸びてきた。</blockquote>
    只、屋敷の絵を皐月が焼いてしまうシーンは哀しかった。それまでの生い立ちとか順に追ってきてて、屋敷が褒めた絵を何の感情もなしに焼いてしまう皐月が哀れな気がして。</br>
    こちらも、続くようなのでまだまだここから始まる・・・と言った所なんでしょうか。</br>
    <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E9%25AB%2598%25E9%2581%25A0%2520%25E7%2590%2589%25E5%258A%25A0%2520%26index=books-jp">高遠 琉加 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生の作品は、特にシリーズものはスローペースですよね。じっくりジワジワ来ると思うんで、次巻に期待大ってことで。</br></br>

    ●あらすじ●</br></br>
    桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に不動産業者巡りをしている途中で出会った写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイトに駆り出されて以来、彼が高穂の心の不可侵の部分に入り込み始めて…。武蔵野を舞台に繰り広げられる、同じ屋根の下の青春群像劇第一幕。書き下ろしは、もう一つの“理想郷”物語。

  • 配&#23545;:
    星:3.6

  • カバー絵見て・・・こんなににこやかな二人を見ることがあるのだろうか?と思うような、まだまだ打ち解けていない、蝶野と三木。個性的な面々の今後が楽しみ。

  • 小さい頃に変なものを見た記憶はない。たまに羨ましいような感じを持つ。

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