火蛾の舞―無茶の勘兵衛日月録〈2〉 (二見時代小説文庫) (二見時代小説文庫 あ 1-2)

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  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576061771

感想・レビュー・書評

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  • 徳川家康の孫で越前大野藩五万石の藩主・松平直良(なおよし)に仕える御供番百石、落合勘兵衛の活躍の物語です。時期は、延宝元年(1673)~延宝ニ年(1674)、勘兵衛18才~19才。

    落合勘兵衛は、若君の松平直明(なおあきら)の命で越前大野から江戸へ出てくる。勘兵衛は、江戸屋敷の留守居役・松田与左衛門のはからいで、形上は藩主・松平直良の御供番として勤めることとなるが。
    実際は、大野で銅山の不正をして逃げた郡奉行山路帯刀の息子・亥之助を斬る密命が若君から下される。勘兵衛は、大和郡山十五万石を分割した本多家に亥之助が隠れていることを知り探し出す。

    【読後】
    字が小さいので、読むのに時間がかかりましたが。展開が早く、面白く読むことが出来ました。次作を読むのが楽しくなります。勘兵衛は、一作目の無茶な勘兵衛から成長して、先々を考え慎重に動く勘兵衛に成長していました。
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    火蛾(かが)の舞 ― 無茶の勘兵衛日月録シリーズの2作目
    2006.11発行。字の大きさは…小。2022.11.05~06読了。★★★☆☆
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    《無茶の勘兵衛日月録シリーズ一覧》
    02.火蛾の舞 無茶の勘兵衛日月録 2作目 2022.11.06読了
    01.山峡の城 無茶の勘兵衛日月録 1作目 2022.10.16読了


    「参考」
    ※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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    火蛾とは、 灯火のまわりに集まる蛾。ひとりむし。ひ‐が【火蛾・灯蛾】
    読み方は、ヒガ、カガ、ホガ。
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    著者浅黄斑(あさぎ まだら、1946年 - 2020年9月)は、日本の小説家、推理作家。本名は外本次男(そともと つぎお)。ペンネームは蝶の一種であるアサギマダラから取られている。
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    加賀前田百万石の抑えとして、西の越前(福井)に徳川家康の庶長子・秀康を、東に家康の六男・忠輝を越後高田(新潟県高田市)に親藩を配置している。越前松平家と越前大野松平家は、同じ越前にありますが違う藩です。
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    この物語「延宝元年(1673)~延宝ニ年(1674)」の越前大野藩は、藩主が松平直良(なおよし)で、嫡男が直明(なおあきら)の時代を書いています。延宝(えんぽう)は、1673年から1681年までの期間を指す。この時代の天皇は霊元天皇。江戸幕府将軍は徳川家綱、徳川綱吉。
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    大野藩は、越前国に存在した藩。藩庁は大野郡(現在の福井県大野市)の大野城(亀山城)に置かれた。1624年に越前松平家が入封して成立。1682年に土井利房が4万石で入り、幕末・廃藩置県まで譜代大名の土井家が8代約190年続いた。
    「越前松平家の時代」
    寛永元年(1624年)6月、松平直政に5万石(大野藩)、松平直基に3万石(越前勝山藩)、松平直良に2万5000石(木本藩)が与えられ、それぞれ大名に列した。
    松平直政は結城秀康の三男で、元和2年(1616年)には兄の忠直から木本で1万石を与えられている。その後、幕府から兄・忠昌の旧領であった上総国姉崎に領地を与えられて独立の大名(姉崎藩主)となっていた。寛永元年(1624年)、上述の事情で越前大野に5万石で移され、初代大野藩主となる。直政は、寛永10年(1633年)4月に信濃松本藩へ移された。
    大野藩領は一旦収公され、丸岡藩の預地となっていたが、寛永12年(1635年)8月に越前勝山藩から松平直基(秀康の五男)が移された。寛永21年(1644年)3月、直基は出羽山形藩へ移封され、代わって越前勝山藩より「松平直良(秀康の六男)」が入った。延宝6年(1678年)に「直良」が死去すると、その子である「直明」が家督を継いだが、「直明」は天和2年(1682年)に播磨明石藩へ移封された。
    松平直政・直基・直良が兄弟で藩主を受け継ぐ形になっているが、家督相続によるものではなく、上述の通り転封によるものである。直政に与えられた5万石の領地はほぼ受け継がれた。
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  • L 無茶の勘兵衛日月録3

    いきなり江戸に出てきてた。
    郷里の藩だけではやっぱり手狭感否めないしなぁ。
    藩に属しながら市井に身を置くにはこれしかないよなぁの流れだけど無理がない。
    他の藩にからんだ話も無理がない。
    勘兵衛というキャラが立っているからなのか、御都合主義的な雰囲気は感じられない。
    勘兵衛まだ18、19歳なのにモテモテ。おじさんたちに(笑)
    22年後の布石も打ってたけど、この時点でそこまでのシリーズ化を考えてたってこと?すげーなー!

  • 第二弾
    登場人物も多岐にわたり面白くなるか

  • 「残月の剣・無茶の勘兵衛日月録3」で記入

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著者プロフィール

浅黄 斑 あさぎ・まだら
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。
次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。
近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している。

「2019年 『落暉の兆 無茶の勘兵衛日月録20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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