下郎の月: 大江戸定年組4 (二見時代小説文庫 か 1-4)

著者 :
  • 二見書房
3.86
  • (8)
  • (9)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576071527

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「女を嬉しがらせない実ってなんですか?」と、かな女。藤村さん、「実」にこだわってますけど嘘でも慰められる時ありますよね?

  • 隠居した幼馴染三人組が、江戸の町の問題を解決する!なんといっても二話の「幸運の戌」がたまらなくよかった。幼なじみ(兄)がたまらなくよいキャラクター。ぜひぜひまた登場していただきたいです!話はかなりあやしげな方面に寄ってきそう。あまりそっちに深入りしてほしくないなあ。

  • 七福仁左衛門の倅鯉右衛門。
    詐欺に引っかかり損失を補おうと、賭けに出た商売が失敗し、店を失う。失意の鯉右衛門は酒に逃げる日々。
    女郎上がりの愛妻おちさはハッパをかけるが喧嘩になる始末。

    そんな折キンタマを狙う下段の剣ばかり修行し強くなった八百屋が話題になる。
    どうも八百屋は口汚く叱責を受け金タマを蹴り上げられたことを恨みに仇をうとうとしてるらしい。
    だが相手の剣はたち、、、、。

    仁左衛門の友人の店主から依頼が。
    根付を強引に買おうと迫る男がいるらしい。

    根負けして貸すことになるが、泥棒に入られたと。
    実は、それは嘘で、根付を欲しいがための狂言だった。
    その嘘を見破ろうと。。。

    半身不随の友人を励ましながらもそばで、寄り添い友情で支える3人の仲間。

    オヤジでも、友情は少年と同じ。
    気持ちの良い心の交わりの中に、周りの知人や家族との距離感も事件を解決しながら綴っていく。
    いつまでも読みたいシリーズ。

  • 仁左衛門は良い感じになってきたけど、藤村家はやばいね。

  • 大江戸定年組4巻、夏木は麻痺した左半身の回復に努め、杖があれば歩けるまで回復しました。ところが商人の隠居七福仁佐衛門の息子の不始末で財産のほとんどを失ってしまいます。そんな騒動があった正月明けの隠居暮らしのある日、亭主の仇討ちを止めてくれと八百屋の女房が駆け込んだ。聞くと亭主は町道場では知られた顔で、腕に覚えがあるらしい。だか相手は敵対する道場の主で、評判は良くないが勝ち目はまずない。諦めさせるべく思案を凝らすが、二人はついに立ち合ってしまった…。細かい事件とは別に宗教げむげむの影が仲間周辺にも迫る。

  • 現代の社会問題を「江戸」というオブラートでやさしく包んで、さらりと問題提起。人生を「真剣に」笑いとばす!

  • 図書館。
    毎回そうだけど、引きが上手い。
    続きが気になります。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

風野真知雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×