善鬼の面 大江戸定年組6 (二見時代小説文庫)

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  • 二見書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576080536

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりげむげむの教祖はあの人ですか
    まいったなぁ

  • 新興宗教「げむげむ」探索のために深くまで潜入していた浅草の鮫蔵が行方を消してしばらく経つ。以前姿が見えない。

    そんな時若旦那が能面をつけて外さなくて、、、と父親から相談が。食事の時はずらして食べるので、垣間見得た顔の一部は息子に間違い無いのだが、、、と。

    げむげむの集団は拡大の一途、すでに千人規模の集団となりつつある。

    俳句の師匠もあるとき「げむげむ」とつぶやいていた。

    夏木のリハビリも順調に。
    藤村は気になっていた俳句の師匠と息子が付き合いだす。
    香道の師匠をする藤村の妻が書き置きして蒸発。

    いつの世も、家庭の揉め事は似たもののようで。
    新興宗教と幕府転覆を画策する集団、材木の高騰を引き起こそうとする集団。そして鮫蔵の行方は?
    いくつもの問題が交差する群像劇に。

  • 鮫蔵は正気になるのか?

  • 大江戸定年組シリーズ6巻、表題作「善鬼の面」隠居して隠れ家を拠点に相談ごとにのる旧友3人組に、小間物屋しまがら屋の主人・与左衛門が難題を持ち込んできた。若旦那の倅が、能面を被ったままで、町を歩くときも取らないという。名人の彫ったその面は俯くと表情の変わる逸品で「善鬼の面」というらしい。若旦那の奇妙な行動を探るため、三人は跡をつけたのだが……。前巻末で危機に陥ったげむげむを追う深川の鮫蔵の過去が明らかになります。いよいよクライマックス!2014/6/10読了。

  • こういう肩の凝らない本は帰りのJR車内用。30分弱乗るので、4,5日サイクルくらいで読み終わる。
    この大江戸定年組6冊目もこの1週間でちょうど読み終わり、7冊目にはいったところ。シリーズ物は読み始めるとなんとなくずるずると読み続けるけど、そろそろ飽きてきたかも。そもそも読み始めたときは、自分と同じくらいの年齢の三人組がいずれも隠居して共同で隠れ家をもつという夢のような話に惹かれたせいもあるけど、ひとつひとつのエピソードは他愛のないもので奥行きに乏しい。読めばそこそこ楽しめるけど、ふと気づくとえらく時間を無駄にしているような、といったらいいか。でも手馴れているというかこの著者はうまいと思う。藤村、夏木、七福堂の三人がきっちり個性的かつ魅力的に書き分けられている。安心して読める。

  • 図書館。
    じわじわと進んでいたげむげむ教ネタも
    次巻あたりクライマックス?

    ドキドキの1冊でした。

  • 5/12

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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