不道徳なプリンシプル (二見シャレード文庫 は 1-12)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576090726

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  •  手芸雑誌編集部でバイトする広睦は、勤め先のパーティーで美形のテディベア作家・奥住と出会う。
     男性しか愛せないという性癖と、男性にしては華奢で小柄すぎるという体格がコンプレックスな広睦は今まで、誰とも付き合ったことがない。
     そんな広睦を一目見て気に入った奥住は、独特なテンポの会話と、価値観で搦め捕っていく。
     体格以外はとても一般的な社会的価値観を持っている広睦は困惑するものの、自分の好みの男から「素敵だ」と言われてくらりとこないはずもなく、結局は奥住に魅了されてしまう。
     けれど、奥住から送られてくる衣裳としか思えないような洋服のプレゼントや、自分の給料で食べれる金額を上回る豪華な食事……。
     身に余る扱いに当初は困惑していた広睦だったが、奥住に「稼いでいる金額が違うのだから、僕の納得できるようにさせてほしい」と言われ、素直な広睦はそれを受け入れる事にした。

     こうやって周囲の不安をよそに誕生したカップルは順調にいっているかのように見えたのだが、広睦の耳にある日、とんでもない噂が入ってくる。
     何でも奥住は自分の恋人を、テディベアと同列に思っていると言われてしまうのだ。
     確かに考えてみれば、いつも奥住が自分を褒める褒め言葉は「かわいい」だったし、洋服を送られるのもテディベアと同じ。
     挙げ句の果てに、自分と同じ名前がつき、奥住から送られた自分と同じ服を着たテディベアが展示されているのを見た広睦は、その噂を事実だと信じ、奥住の元から逃げ出してしまう……

     という話でした。
     最後は、確かにテディベアに対する愛情はあるけれどもそれに対する愛情と、広睦に対する愛情は違う……という誤解が無事に解けてハッピーエンド。

     ちょっとずれた人気テディベア作家×純粋で疑うことを知らない小柄で華奢な編集バイト。
     攻めが溺愛系で、受けもそれに対してあまり疑問を持たなかったけれど……というある意味純粋カップルのお話をどうぞ。

  • 初読み作家さんです
    前々から気になっていたのですが、今回ようやく読みました

    どたばたラブコメ?

    変態テディベア作家とちっちゃくて可愛い編集バイトくんのお話
    とーーーっても面白かったです

    ちょっと落ち込んだときに、ハッピーになれる、そんなお話です

  • 著名なテディベア作家、奥住にあるパーティーで見初められてしまった広陸。その異常なまでの執着にもめげずに奥住に魅了されていきます。
    パーティーで奥住の美貌に見惚れたのが運のツキだったのでしょうね。
    高級な食事に連れて行かれたり、奥住好みの一流テーラーメイドの服を誂えて貰ったりと至れり尽くせりなのです(その服のデザインは明らかに子供のデザインでしたがまた似合ってしまう広陸なのです)
    広陸は22歳の成人男子ですが、小柄で160センチにも満たない為スーツを着ると七五三の様だとスーツ着用を禁止される愛くるしい少年という容姿です。
    そして好きになるのは男子ばかり。
    奥住は裕福な美貌の独身で、お屋敷に連れて行かれて初めての夜を過ごす時も「大事な人をベッドまで歩かせるのはとても失礼な事だからね」と広陸をお姫様抱っこします。
    奥住の尽きる事を知らない執着が堪りませんでした。
    しかも愛する物はテディーなんです。
    ある日、広陸が自分はテディーと同列に見られていると勘違いをして別れようと決意するのですが。。。
    このお話は他社で一度没になったと後書きに著者が書かれていました。
    こんな面白いお話が消えることなく世に出てくれて本当に良かった。
    執拗な執着は何者にも換えられません☆
    10月に続編も発売されるようです♪~

  • テーマがテディベア…ってどうなんでしょう。なんて思っていたら当たりでした。
    攻めが、なんていうか…暴走する変態紳士(←  水戸先生の書く攻め程では無いですが…。
    そんな変態を慕う受け→可愛かったv
    えっちしーんは甘々でした!紳士ですからww(ノω`*)

  • 攻めのベア作家さんは、ちょっとイッちゃってます。

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著者プロフィール

花川戸菖蒲 Ayame Hanakawado
ハッと気がついたら今日が平成最後です。平成ラストの仕事がハニー文庫。……記念? 記念になるのかな?

「2019年 『獣王と失われた王女の秘密愛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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