偽る王子 運命の糸の恋物語 (二見シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 51
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576120515

感想・レビュー・書評

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  • かなり濃い受の凌辱にテンションが上がるよりも、痛々しく読んでいたのですが、ファンタジーの世界で痛みという表現は、現実との交わりを感じる気がしました。あまりにもかけ離れた世界だと嘘っぽく感じる中、痛みはどの世界も一緒だと思うので。
    あぁ、怖い。
    そして、あとがきにも載っていたのですが、大きな黒い犬。私は垂れ耳の切れ長な犬のイメージでした。某漫画のような…。イラストを見て驚きはしなかったのですが、垂れ耳は確かに洋犬のような気がします。ファンタジーの世界って難しい。

  • はい。2回はすんでのところで危機を脱したのに3回目が一番酷かった。なんとも言えない無体。

  •  政変によって父王を始め家族を失った王子・莉羽は、逃亡の途中で山賊に襲われる。そこを道士の雷鬼に救われる。
     そのまま雷鬼と共に生活するようになる莉羽だったが、雷鬼は顔面に大きな傷跡があり、それを隠すようにして生活し、時折、夜中に魘されていた。
     また雷鬼は定期的に住まいを変え、誰かを探しているような様子であった。
     そんな雷鬼と二人で庵を結ぶ生活の中で、正体がばれては困ると女の格好をしたままの莉羽は美しく成長するも、自分が逃亡中の王子であることを雷鬼には伝えられずにいた。
     一方の雷鬼も莉羽に対して、隠遁生活の目的も、誰を探しているのかも莉羽に伝えようとはしない。
     互いに思慕以上の感情を募らせながら、相手に対する気持ちが何なのか自覚することもなく、秘密を抱え、何処かすれ違いがちな二人。
     ところが、やむをえず赴いた都で莉羽は、反乱の黒幕だと言われた男・宦官の範賛に捕らえられてしまう。

     という話でした。
     作者さん自身も言ってたんですが、この作者さんの書く話は受けが随分とかわいそうな目にあっててちょっと辛い……んですけど、個人的にはそういう話は嫌いじゃないんですが、莉羽に関して言えば、2回、間一髪のところで救われたんだからもう一回くらい救ってあげてもよかったんじゃないかなあ……って思ってしまいます。
     2回目までは普通の陵辱だったんだけど、3回目がひどかった……かわいそう……。
     なんというか、個人的には最初の1回くらいは好きな人とさせてあげたいなあ……という思いが個人的にはあるので、ちょっとかわいそう。
     でも最後はきちんと莉羽も活躍してのハッピーエンドだったので、後味は悪くなかったです。

  • 最後が少し駆け足気味な終わり方だった気がしましたが、これからゆっくりと二人が未来を歩んでいってくれそうな終わりで良かったです。途中の凌辱シーンはイタいです、読んでいて悲しくなりますが長々とは書かれていないので耐えられました(矢城さんは凌辱モノ多いです)
    雷鬼の不器用で優しい性格がとても好みでした!莉羽とのその後のお話しも出るといいなって思います。とりあえず、次回の冬波のスピンオフ楽しみ。

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著者プロフィール

小説家。2006年『妖樹の供物』(二見書房・シャレード文庫)でデビュー。

「2014年 『巫女姫ウェディング ~いじわるな愛と束縛~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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