- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576130484
作品紹介・あらすじ
朽ち果てた廃校、誰もいないテーマパーク、鉱山の木造建築物、巨大セメント工場、無人島に佇む戦跡、最古級の集合住宅、遺跡化した精錬所…著者自ら日本全国の廃墟を巡り、探訪してきた10年の記録。厳選優良廃墟を収録した究極のガイドブック!日本全国56物件収録!
感想・レビュー・書評
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栗原さんのHP廃墟Explorerに初めてお会いしたのはもう十五年以上は前でしょうか。私の大人になってからの廃墟趣味の原点とも言える人です。その後そのまま影響を受け続けて樹海にも足を踏み入れるようになるのですがその話はまた後日…。
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この手の本は新しいものを見かけたら必ず買うことにしている。廃墟は入れ替わりが激しく、次々に新しい物件が出てくるからだ。別に、そのような情報をいち早く仕入れて訪れようというのではない。ただ紹介されている写真などをながめ、解説を読んで物件に思いをはせるだけに過ぎない。
本書の著者は廃墟探訪にかけては第一人者であり、紹介の仕方は素人に対して良心的で、解説もわかりやすい。できれば旧作から読むのがお勧めだ。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/
図書館・請求記号 523.1/Ku61// -
紹介されている場所がワンダーJAPANといくつか被っていたので、そっちでも投稿していた人でしょうね。本当にガチの廃墟好きなのが伝わってきて自分はまだまだだなーと思った。あと廃墟物件に許可なく入っていると思われる描写もあって大丈夫かな?とも思った(笑)。
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不思議と心癒される
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2015年11月18日読了。日本国内の廃墟を探索し、見つけた写真と文章の記録。廃墟や廃道探索はひそかなブームになっているようだが、この写真たちを見るとそれもうなづける。人間の科学技術が生み出した、圧倒的な建築物が朽ち果て、青々とした緑に覆われていく様には無常感や、「どれだけのコストがこの建築にかけられたのか?」という疑問、この建築がにぎわっていた時代どれだけの人が笑いさざめきながらその空間に立っていたのだろうか・・・?という幻惑されるような感覚、何より色あせたコンクリートや木材とまぶしい緑と腐臭をはなつような衣類・ゴミのコントラストが鮮烈。自分で廃墟を探索するのはケガなどリスクが高い(本書冒頭でも廃墟探索の装備・注意点について触れられている)からやらないが、廃墟の写真には心惹かれるものを感じる。
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廃墟本には思わず手が伸びる。
なぜだろう。
そこにある閉じ込められた過去とはかない未来が現在の地平と共鳴するからか。
朽ち尽きるのを待たず、撤去される廃墟というものにもまた違った切なさがあることを知る。
そして撤去された廃墟という記憶もまた違った切なさで朽ちていくのだ。 -
関東を中心に廃墟を紹介した本。
自然に任せ朽ちていく建物はとても美しい。かつてここにどんな人が暮らし、働き、どんな物語が紡がれたのか、そして彼らはどこへ行ってしまったのか…と想像すると、怖いような切ないような気持ちになります。
建物は人の手を離れた瞬間死んでしまう、という言葉が印象的でした。
紹介されている廃墟中で一番印象に残ったのが火葬場の廃墟でした。遺体を焼く炉内部の写真が衝撃的で、別に何が映っているわけでもないけど、そこで実際に人が焼かれたのだと思うと……背筋がひやりとしました。例え心霊を信じてないとしても並大抵の精神力では足を踏み入れられない物件だと思います。
欲を言えば関西とかそれより西の物件ももっと見たかったな。
ヤンキーの皆様方には廃墟に忍び込んでスプレーで下品な落書きをするのは控えていただきたいものです。 -
この本にも書かれている通り廃墟探索は法律を犯すことになりかねないこと。安易にこの本に書かれている場所にはいかない方が良い。そのためにこのような本があるのだから。
と言っても、人間好奇心がまさる訳でそれを少しでも解消するために安全に探索できる廃墟アトラクションなんかできないものなのだろうか。少し興味があるのだが難しいのかな。