蒼き狼と白鹿の身代わり花嫁 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576150895

作品紹介・あらすじ

白鹿族の末裔・湖白は、皇子でありながら一族の証である角を煎じた鹿茸を異母兄に献上し、居場所を得る日々。ある日、狼族との和睦材料として妹の花琳を贈ると聞いた湖白は、自ら身代わりを申し出る。狼族の王ジュチは愛妾すら持たない端整な男で、後ろ暗い事情を抱える湖白にも辛く当たることはなかった。しかし彼には狼族としてあるべき耳と尻尾が現れないという重大な問題が。それはジュチの曰くつきの生まれのためか、それとも未来の伴侶に未だ出逢っていないためか…。古き言い伝えによって出逢った二人の異種間恋愛!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私も読み終えて、これは読者評価が高いのも納得です。

    まず、一言でいうと、美しい物語りです。実は買ったときは迂闊にもBLとは思ってなかったのですが、読み始めて気づきました。
    タイトルからも判るように、モンゴル帝国の創始者「チンギス・ハーン」の生涯をベースにした物語りながら、異種婚姻譚として話が展開します。
    ファンタジーというよりは、歴史ものを読んでいるような感覚でした。
    内容的には、かなり過激というか、きわどいシーンも登場します。書き手によっては、読者に不快感を与えてしまうシーンもこの作家さんが書くと、すんなりと通過できるようです。
    こんなところも私が「美しい物語り」と表現した理由です。
    ボーイズラブに抵抗のある方にもオススメで、比較的読みやすいお話なのでないでしょうか。

    美しいのは文章だけでなく、何よりヒーローとヒロイン(男・受け)の人柄であるといえます。
    草原の「蒼き狼」とたおやかな「白鹿」の恋物語り、素敵でした。
    また、扉絵も改めて見ると、一見、BLっぽくないですね。
    絵師さんの力量もこの作品の魅力アップに大いに貢献しているかと思います!

  • 年上攻 身代わり 健気受 人外 ケモミミ 狼(攻) 鹿(受) 女装

全2件中 1 - 2件を表示

今井真椎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×