中国軍を駆逐せよ! ゴースト・フリート出撃す(上) (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2016年1月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576160375
作品紹介・あらすじ
共産党支配からより少数独裁的な「董事会」体制に変わった中国は、2026年、マリアナ海溝近辺でガス田を発見、太平洋支配へと動きだした。密かに同盟を結ぶロシアが嘉手納基地を急襲したのに続いて、中国はパナマ運河を通行不能にし、真珠湾で米軍艦船を爆破、太平洋艦隊にも大打撃を与え、オアフ島に上陸してハワイを統治下に置くことに-。中国のサイバー攻撃によりハイテク機器が使えないアメリカは、ハッキングの影響を受けない、現役を退いた旧い艦艇からなる「幽霊艦隊」でハワイ奪還を目指すが-。
感想・レビュー・書評
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良くも悪くも序盤が全ての1冊。
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小説
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国防省系のシンクタンクに属するP・Wシンガーとオーガスト・コールが未来の危機として米中の戦争を描いた。実在する中国の宇宙ステーションやドローンを使った攻撃は、絵空事とは思えないない可能性があることを本書は示している。物語では、緒戦でオアフ島の太平洋艦隊を機雷+ダイバーという奇策で葬り、やや現実性的には疑問であるが中国製のチップに工作して米海軍最新鋭機がドローンの放つミサイルの餌食になるという皮肉ともいえる方法により無力化、時を同じくして入港した民間のLOLO船に潜んでいた陸戦部隊により、あっという間に占領されてしまう。東シナ海の要衝である沖縄駐留部隊も東から進撃してきたロシアの航空部隊により壊滅的な打撃を受け、日本も中露の圧力の前に在日米軍の撤退を言い出す始末。現実的に考えても西側陣営のコミュニケーションを司る衛星群をもし、破壊できたら中国、ロシアはかなり有利に立ち居振る舞う事ができるだろうし、本書の中で記載のあるチェレンコフ放射のトレースなとで原子力潜水艦など秘匿性の高い兵器が攻撃の対象になると報復を企図した抑止力が効かなくなりパワーバランスが崩壊する可能性がある。その意味で本書が指摘した脅威が現実にならないことを祈るばかりである。
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(上下巻共通)
中国がハイテクを駆使してアメリカと戦争になり、しかも、アメリカを圧倒するところから、いかに反撃するかという話。
タイトルが海戦ものを予感させるので、そちらを楽しみにしていましたが、海戦はちょっとだけ。
ゲリラのエピソードは良かったけれど、殺人鬼のエピソードまで入れるのはどうだったろう?
ちょっと散らかりすぎた印象ですね。
そんなに分量のある話ではなかったのに、長く感じましたね。
タイトルがこうじゃなければ良かったのにと思いました。
ま、違うタイトルだったら買わなかったかもしれませんがね。(^^; -
大崎Lib
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アメリカ対中国という、テーマ自体は、あり得る設定なんですが、中身が微妙・・・。近未来という時代設定なので、みんながみんなウェアラブルデバイス持っていて、且つ、それに依存しています。また、世の中のあらゆるものがネットワークに繋がっているという、2016年の現代だと未来の出来事として語られている生活になっています。でもそれが、少し物語のテーマをブレさせているような気がします。続きの下巻で、そのブレをどう修正してくるか?
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うーん。
どうなんだろうな、、、という印象ですね。
続けて下巻を読もう、止めようか
という感じでしたね。
話が丁寧に書かれていない上に
満足な説明もなく展開していくし、
よく分からないシステムが
出てきますからねぇ。
ある意味、苦痛。
さて、下巻、どうするかなぁ