買われた令嬢は蜜愛に縛られる (ハニー文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576210186

作品紹介・あらすじ

妾になる相手の貿易商が失踪し、債権として銀行家の安岡に拘束されてしまった小夜子。高級娼婦になるべく安岡の仕込みが始まるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 彼が本当に彼女を商品として躾けているのか、最初から愛があったのか。
    それとも、彼女が今後女一人でも生きられる術を教え込もうとしているのか。
    彼の本心が見えないのと、仮にこの状況で結ばれたとしても、この二人が幸せになる結末が全く想像できなくて、非常にハラハラしながら読んだ。
    婚約者がいる身の上なのに(粗筋には書いてあるが、その事実が発覚するのは終盤近い)男を虜にするよう教育しつつも、彼女に惹かれているような描写だし。
    彼女にどきっとする言葉をかけられるたびに動揺していたのが可愛くもあったし。
    非情になり切れない男である。

    途中からは惹かれ合ってはいたようだが、彼女は買われた身だし妾にしかなれないのを分かっているから、愛は本物だけど、その愛がいつか終わると分かってもいて。
    彼の方は前述通り婚約者もいるし、そもそも実家が名家で彼自身の身の上も複雑という難易度マックス。
    この状況で結ばれても、愛だけでは生活していけそうにない。
    だから、別れは容易に想像できても、この二人が幸せになる結末がどうにも想像できなかった。
    どう着地させるのだろうと思っていたら……成程。
    結ばれても文句を言わせない立場になればいい。
    その分かりやすさ、よし。

    何度も言うが、二人が幸せになる結末が想像できなかったので(濡れ場も調教系に近かったから、幸せがより遠のくという)ちゃんとハッピーエンドで終わってくれたことが嬉しかった。
    彼がちゃんと彼女を愛して、彼女の愛を信じていたことも嬉しかった。
    序盤、本当に彼の想いが見えなかったから。
    この先も苦労はしそうだが、社会の色々な面も見てきた二人だから乗り越えてくれると思う。
    マニアックだった分、今後は溺愛系で頼むぞ旦那様。

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著者プロフィール

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「2017年 『箱入り花嫁の極甘結婚生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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