星の落ちる島

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576211381

作品紹介・あらすじ

清朝時代の中国。彗星王と呼ばれた義賊の王義英と相棒の黒猫・夜風は、裕福な者たちの屋敷に忍び込んでは財産を盗みだし、乱れた政のために暮らしに苦しんでいた民たちに配っていた。しかし、ある日、企てに嵌まってしまい、港から逃れることになった。その船に乗っていたのは赤髪・碧眼の身長の高い女性アナスタシアだった。暴漢に襲われたところを救う義英。聞けば、小さな島国である天神島の領主になりにいくという。しかし島は、領主不在の間に権力者二人によって島を二分する争いが起きかねない状態だった。島の無辜の民たちのため、アナスタシアの補佐を買って出る義英だったが、次々に事件が起こり――


小島環(こじま・たまき)
1985年生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2014年、古代中国を舞台とした小説「三皇の琴 天地を鳴動さす」で講談社が主催する第9回小説現代長編新人賞を受賞。同作を改稿改題した『小旋風の夢絃』でデビュー。『囚われの盤』(講談社)、『泣き娘』(集英社)など。

感想・レビュー・書評

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  • 義賊と異国の血を引いた領主の物語。
    テンプレと言われれば、そうなんですが、楽しかったですね。

    続きがあればうれしいですね。

  • 本土で育った島主の娘と義賊のバディ中華ファンタジー。
    清朝時代、サファイアが産出される島が舞台。

    アナスタシアが何をどう考えているのか分かりにくかったけれど、義英が読者視点で思考し行動してくれているような感覚で楽しく読み終えました。

    後半は推理と密契、犯人探しで一気読み。
    これがもし翡翠だったら、もっと血生臭く苛烈で過激な本土と島の戦争になってたのかな〜と思ったりしつつ時代背景を考えたりと、楽しめました。

  • 領主となるアナスタシアを支えるために奔走する義英の物語。
    双方良い人だし、出来る人で、話の展開も凄く素直で真っ直ぐで読みやすい。
    ただもうちょっと話に深さがあると良かったかな。事件も軽く終わってしまうし、ちょっと物足りない。

  • ハイファンタジー

    義賊の主人公が不思議な黒猫と、新しい領主を助けて建国するお話です

  • アナスタシアと義英、魅力ある二人の物語でした。やや国づくりとしてはこじんまりした空気で領主が立ちまわりすぎる感もあるけど、小作として楽しい。

  • 中華ファンタジー。王子様お姫様登場するような……ラノベなのかもしれないけれど私はこういうの好きですよ。

    アナスタシア!ということで、あの!アナスタシアなのかと思いましたがまるっきり架空の地域、人物なのでもうこれはファンタジーおとぎ話のくくりでOKでしょうね。
    楽しめました。

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著者プロフィール

1985年生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2014年、「三皇の琴 天地を鳴動さす」で第9回小説現代長編新人賞を受賞。同作を改題した『小旋風の夢絃』でデビュー。著書に『囚われの盤』(講談社)、『泣き娘』(集英社)などがある。最新作は『星の落ちる島』(二見書房)。

「2022年 『唐国の検屍乙女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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