- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577015261
作品紹介・あらすじ
洋服研究家のエラババ先生が開発したのは、なんと1枚着るごとに1歳若返るという不思議な服でした…。
感想・レビュー・書評
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さすがの高楼さん!
出だしから茶目っ気たっぷり。
一枚ごとに一歳若返る服なんて、発想がまた素敵。
それを着て子どもになるおばあちゃま二人の行動が痛快で楽しかった。
大人にはチクッと針を刺し、子どもには全面的に味方だと伝える、これぞ児童文学!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発明した数十枚の服を着る、というところが既に可笑しいが、その服を着て引き起こす数々に、大笑い。
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もう一冊、高楼さん。こちらもきょう借りてきてきょう読んだもの。
「ルチアさん」より格段にカラッとした、軽快で爽快なおはなし。徹底的に、いたずらっ子の味方、という姿勢が貫かれていて、わくわくする気持ちが本から溢れ出てくる気がする。こういう奇想天外さも描けるひとなのだなぁ。
読んでいて、なんとなくケストナーを思い出した。子どもを心の底から信頼している感じが、似ている気がする。 -
「洋服研究家のエラババ先生が開発したのは、なんと1枚着るごとに1歳若返るという不思議な服でした…。」
「エラババ先生は84さい。弟子のヒョコルさんは68歳。先生が発明した若くなる服を着たら、ふたりとも8さいの女の子になっちゃった!」
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介 -
とーっても良かった!!読んでる間私まで8歳の子供に返ったようなワクワクが止まらなかった。愛すべき2人のおばあさん!そして最後はなんだか涙が出そうになった…。
たくさんの人に読んでもらいたい一冊。 -
大好きな本。
小学生の頃何度も図書館で借りた。
お茶目なおばあちゃま達の変身と冒険にワクワクドキドキ。 -
いたずらおばあさん
高楼方子 千葉史子 フレーベル館
二人のおばあちゃんにヒソムいたずらっ子が蘇るお話
服飾研究科のエラババ先生が発明した若返る下着
それは「隠れみの」や「裸の王様」の現代版
透明の布で全身にかぶると皮膚のようになり
一枚ごとに一才若返る魔法の下着
84才のエラババ先生が8才になるには
裸になって76枚のおくるみを重ね着しなければならない
その上に子ども用の服を着れば
大昔の自分の肉体に今のままの意識が乗り移る
ので気を付けないと声や言葉使いがおばあちゃんになってしまう
二人のおばあちゃんは日曜ごとに子どもに化けて
ハシャギまわりデパートの屋上や食堂に行き
「おやつセット」なるお菓子を食べたり
素直な感性の子ども心を失って物欲に汚れた大人にいたずらして
子ども心の愉しさを思い起こさせて行く
何と言っても
知識に溺れ勝ちな物質文明の中で
大事なのはモノにヒソム知識を手段として
人生の目的である
子ども心にヒソム形のない意識を
具体的な体験で育てて行くこと
少し社会性も覗くステキなお話でした