河合雅雄の動物記 7

著者 :
  • フレーベル館
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577039502

作品紹介・あらすじ

まだまだ謎に満ちたアフリカゾウの生態に、さまざまな角度から迫ります。天敵のいない地上最強の動物であるがゆえに定められた、自然界の掟とは…?小学校中学年から。

感想・レビュー・書評

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  • (2012.09.11読了)(2012.09.05借入)
    アフリカゾウの物語です。
    穴に落ちてしまったり、ライオンに襲われたり、病気になったり、日照りに見舞われたり、象牙目当ての人間に狙われたり、生きていくのはなかなか大変です。
    小象のロッドを主人公に家族や仲間を登場させてドラマチックに描いています。
    「河合雅雄の動物記」7巻まで読み終わりました。8巻目はまだ出版されていません。2013年の暮れごろまでには出るのでしょうか。楽しみです。

    【目次】
    穴に落ちたロッド
    みんなで育てる
    水場は動物たちの天国
    死者をとむらう
    サバンナの掃除屋たち
    遺骨を大切にする
    長寿定年制
    水穴を掘る
    ライオンとの戦い
    死の旅
    リーダー雌逝く
    巨ゾウの戦い
    陰謀
    人間の欲望に踏みにじられて
    空飛ぶ魔物ゾウ
    ドントの復讐
    バッタ嵐
    群れに入る
    謎の洞穴
    岩を食べる
    アフリカゾウについて

    ●ゾウの食事(8頁、10頁)
    根に土がついている草は、石ころだけを落とし、土のついたまま食べる。これはお母さんから学んだことだった。
    ゾウがなぜ土を食べるのか、それには理由がある。ゾウは草食性で、動物性のものは食べないから、栄養分として足りないものがある。それを土で補うのである。土にはカルシウム、鉄、カリウム、マンガンなどの各種のミネラルが含まれている。微量だが栄養分として必要なものだ。
    ●ゾウの埋葬(56頁)
    ゾウは仲間が死ぬと、死骸の上に草や木の枝、土などをかぶせる。野生のゴリラでもこれに似たことが知られているが、仲間の死骸を埋葬するのは、おそらく動物のなかではゾウだけであろう。
    ●発情(134頁)
    イネは発情していたのである。このときは、こめかみから赤い粘つくタール状の液を流し、気性が荒々しくなって攻撃的になる。この状態をマストという。インドゾウでは、マストになるのは雄だけで雌はならない。だが、アフリカゾウでは、雄も雌もマストになり、こういう時は人間も危害を加えられることがあり、大変危険な状態である。

    ☆草山万兎の本(既読)
    「ゲラダヒヒの紋章」草山万兎著、福音館書店、1978.04.25
    「サバンナの二つの星」草山万兎著、福音館書店、1982.06.30
    「ジャングルタイム」草山万兎著、理論社、1985.02.
    「星から来たペンギンの話」草山万兎著、小学館、1995.12.20
    「サッカー選手アルマジロの話」草山万兎著、小学館、1996.02.20
    「ボルネオ島の猿人の話」草山万兎著、小学館、1996.03.20
    「河合雅雄の動物記1 ゲラダヒヒの星」草山万兎作・薮内正幸画、フレーベル館、1997.11
    「河合雅雄の動物記2 カワウソ流氷の旅」草山万兎作・金尾恵子画、フレーベル館、2000.02.
    「河合雅雄の動物記3 大草原のウサギとネコの物語」草山万兎著・金尾恵子画、フレーベル館、2001.11.
    「河合雅雄の動物記4 三羽の子ガラス」草山万兎作・金尾恵子画、フレーベル館、2005.02.
    「河合雅雄の動物記5 森のイノシシ王ダイバン」草山万兎著・金尾恵子画、フレーベル館、2007.04.
    「河合雅雄の動物記6 極北をかけるトナカイ」草山万兎著・金尾恵子画、フレーベル館、2008.12.
    (2012年9月11日・記)

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著者プロフィール

草山万兎 本名・河合雅雄。1924年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部動物学科卒業。霊長類学者、ナチュラリスト。兵庫県立人と自然の博物館名誉館長、兵庫県立森林動物研究センター名誉所長。専門は生態学、人類学。長年サルからヒトへの進化の問題を研究してきた。朝日賞、NHK放送文化賞、紫綬褒章、日本学士院エジンバラ公賞などを受賞。主な著書に『少年動物誌』(福音館書店)、『子どもと自然』(岩波書店)、『人間の由来』(毎日出版文化賞)「たまたまうっかり動物園」シリーズ〈全三巻〉「河合雅雄著作集」〈全十三巻〉(以上小学館)、『小さな博物誌』(筑摩書房/産経児童出版文化賞)、「河合雅雄の動物記」シリーズ〈全八巻〉(フレーベル館)など多数ある。

「2018年 『ドエクル探検隊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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