赤いペン (文学の森)

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 91
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577042199

作品紹介・あらすじ

「そのペンは、人間に何かを書かせて、いつのまにか消えてしまうんだって」町でささやかれる、不思議なペンのうわさ。"物語"をつむぎながら、人から人へと旅をするというペンにかくされた"物語"とは…?第16回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でのおすすの本だった
    いろんな人を渡り歩く赤いペン。ペンで書くことによっていろんな人の人生を変えていく。
    書くことによって頭がスッキリするとか思いを残しとか私は好きだ。
    最後は夏野の謎が解けてスッキリした。
    恋の方もうまくいくといいな。春山頑張って。

  • 怖くないミステリー。というかファンタジー。
    謎解きの仕方が少し無理があるように感じた部分もあったけど。わたしは少し中だるみしてしまったけど、全体的にはおさまるところに戻ってきた感じ。

  • 表紙からホラーだと思っていたが暗い話ではない。
    ペンが引き起こす奇跡のような話。
    短編のような話がいくつもあり、真相に迫っていく。

  • 『ローズさん』とつながった話。ホラーっぽい雰囲気を出してるけど、そうではなく赤いペンをめぐる少し不思議な話。

  • 赤いペンをめぐるちょっと不思議な物語。

  • 表紙が真っ黒なので陰鬱な雰囲気のお話しなのかなと思っていましたが、実際はそうではなく、登場人物の名である、春と夏の間を思わせるような、明るく温かな雰囲気の物語でした。
    この前読んだ『ローズさん』とはシリーズになってるとのころですが、完全に続き物という訳ではないので、どちらかだけ読んでもOKです。
    このふわっとした恋愛模様も、作者さんの特徴なのかしら。

  •  中2の夏野は、人に自分から話しかけたりするのは苦手。夏野の住む町のあちこちで去年あたりからささやかれている赤いペンの噂に興味がある。しかし、人に直接話を聞いたりできない。文学館のちはやさんと草刈さんに相談に行くと・・・。
     表紙の雰囲気から、おどろおどろしい話かと誤解。中学生が主人公のさわやかな読後感のお話だった。

  • 「そのペンは、人間に何かを書かせて、いつのまにか消えてしまうんだって」
    町でささやかれる、不思議な赤いペンのうわさ。

    中学生の夏野は引っ込み思案の女の子。ただし、文学館で職員のちはやさんや草刈さんと喋っている時はそうでない。夏野は赤いペンの噂を集め、調べている。草刈さんにもアドバイスをもらって、同級生の春山くんにも手伝ってもらうことになりながら、いろんな人に話しを聞くようになる。

    赤いペンは実在する。
    それを必要とする人のところに現れる。そして、その人の大切な記憶を呼び戻し、ちょっと幸せにして、消える。そこに時にでてくる着物を着たおばあさん。

    そして、夏野がなぜ赤いペンにこだわり、求めつづけるのか。

    なんでも解明せず、不思議を不思議として残すって事もいい。そんな気持ちにさせてくれる物語。

  • 物語の魅力と、人との関わりの楽しさを伝えてくれるお話でした。
    最初は少し怖いお話かと思ったけど、読み進めると心がほっこりして、でも先が気になっちゃ展開で想像と違いました。
    登場人物も魅力的な人たちばかりなのも良かったです。

  • 人から人へ、物語を紡ぎながら渡り歩くふしぎなペンの話。
    ペンの話を追いかけるうちに、主人公の夏野がどんどん自分の言葉で話せるように変わっていったのが良かった。

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著者プロフィール

公立学校共済組合東海中央病院 副看護部長 ・がん看護専門看護師

「2022年 『成人がん看護学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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