ケンガイにっ! (文学の森)

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 67
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577043486

作品紹介・あらすじ

オレ、田中俊、小5。ばらばらだった家族の食卓から、ばあちゃんの手料理を毎日いっしょに食べる生活へ…。ふたごの兄・剣太と拒食症気味の妹・亜紀との友情も深まり、オレの心ん中で、なにかが変わっていく…。

感想・レビュー・書評

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  • オンラインゲームにハマる5年生の俊。ブチ切れた両親に、田舎のおばあちゃんちに送られることになった…到着してビックリ!俊はネットの繋がらない圏外で夏休みを過ごすことになる。

  • 5.6年より。県外?いや、圏外にっ!弟の死を自分のせいにしネットゲームに逃げ依存する俊。両親の提案で、夏休みにばあちゃんちにいくことに。田舎で出逢う友達との交流だけでなく、漆塗りから命と食の文化をまじえて、弟の死を受け入れていく広がりがよい。自然や人の中だからこそ、子どもらしく素直になれたり我儘になれたりするのかもと思わせてくれる作品。

  • 大切にしたいものがいっぱいあります。

  • 小学5年の田中俊はオンラインゲームにはまっている。勇者の自分がいるから仲間もゲームに勝てる・・・そして、気がつくと夜中までゲームをしてしまう毎日。課金して、怒られる。

    お父さんもお母さんも仕事で忙しくしていて、俊はいつも一人でいる。

    それには訳があった。

    2年前、弟の健太と愛犬ペルが交通事故で死んでしまってからだ。

    俊はそれを自分の責任だと思いこんでしまう。
    そして、自分より両親に愛されていた健太ではなく、なぜ自分が生き残ってしまったのかと思う。
    それを忘れるためにネットにはまった。
    ゲームをしていたら、辛い事も忘れられる。

    けれど、多額の課金をしてしまって、
    両親に責められ、夏休みの間、お父さんの実家に一人で行くことになった。そこにはおばあちゃんが一人で住んでいる。

    田舎のおばあちゃんの家。
    そこは、パソコンもない、スマホも圏外の場所だった。

  • 小学5年生でオンラインゲームで課金地獄って…えらい時代になったモンだ。
    「死」と対峙する夏。少年ってカンジだ!

  • 422

    2017年では56冊目

  • 12/20掲載 恵庭市立図書館司書・森本未来

  •  妹の死に責任を感じてゲームの世界に逃避している少年が、スマホも使えない「圏外」の田舎でひと夏を過ごすお話。
     最初は禁断症状みたいなものが出て、不便な生活に文句ばかり言っているけど、だんだん本来の自分を取り戻していく。無理のない展開と、あまり説教くさくない書き方が好印象だった。

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