- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577050712
作品紹介・あらすじ
3年生になったあたりから、千愛(ちなる)はなんだかうまくいかない。だいすきな友だちの愛空(あいら)ちゃんから、きらわれている気がするしなかよし4人グループのなかで、まるでじぶんだけ、とうめい人間になっちゃったみたい…。学童クラブ「くれよん」を舞台に、女の子たちの友情と悩み、将来へのあこがれを描く、やさしくてちょっぴりほろにがい物語。
感想・レビュー・書評
-
幼稚園からずっと一緒だった4人組
愛空ちゃんはダンスが上手い、風翔ちゃんはスポーツが得意、麻央ちゃんはやさしくてかしこい。
何もない私はみんなのあとをついて回るだけたった。
学童くらぶ・くれよんに放課後通っているけど、みんな4年生になってもずっと一緒にいられるのかな
〇ひとりぼっちが怖くて、言葉をのみこんでしまっていた女の子が、自分の早さで考えて成長していく詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔からの仲良し4人組。成長してそれぞれの方向性も変わってくる。ひりひりする女子の友情、そして殻をやぶっていく様子が書かれている。
-
3年の女の子のお話。
自分に自信がなかった女の子が、仲良しの友達3人との友達関係の紆余曲折を通して成長し、自分のいいところを見つけ少しだけ大人になっていく物語。
主人公の千愛(ちなる)ちゃんが悩みながらも自分と向き合う姿に心を打たれました。
しっかりと自分を見つめ成長しようと頑張っている姿をみて、わたし自身もまだできることはあると考え直すきっかけになりました。
この頃の女の子って、難しいけど自分の気持ちを相手に伝える努力は惜しんではいけないと思いました -
友だち
小学生 -
3年生になった千愛は仲良し4人組の友達との学童での関係がうまくいかず悩む。
来年の学童継続の話になった時、千愛以外はみんな将来なりたい事が決まっていると知り、千愛はなりたいものが決まってない自分のことを考える。
将来ではなく自分がどうありたいのかについて考えた千愛の行動により、友達との関係に亀裂が生じてしまう。友達とのギクシャクや誤解を解くためにを話し合う場面では千愛も誤解していたことに気づく。
小学生の頃の友達との関係が良好ではなかった自分の子ども時代のことをありありと思い出してしまうぐらい、リアルな小学生目線で描かれいて胸がギュッとなった。
千愛の自分がどうありたいのかを考え、誤解している所についてお互いに理解しようという気持ちがこれから大人になるにつれて糧となるだろうな。 -
学童クラブでいつも一緒にいる幼なじみの愛空ちゃんが、最近千愛にちょっと冷たい。前みたいに仲良くしたいのに、千愛は気持ちをうまく言葉にできない。
幼稚園から一緒だった幼なじみ達が、それぞれ得意なことを見つけて離れ離れになっていくことに焦りを感じ始めた千愛。自分もかわりたいのに‥。 -
3年生の千愛(ちなる)は、なかよしだった愛空(あいら)、麻央(まお)、風翔(ふうか)とうまくいっていない
学校でも、学童クラブの「くれよん」に行くときも、行ってからも……
なにかを変えなきゃいけないけど、どうしたらいいんだろう
なりたいわたしって、どんなわたしなんだろう
《小学3年生たちの、やさしくて、ちょっとほろにがい物語。》──帯のコピー
使用漢字は3年生レベルで総ルビ
中学年むけの佳品が並ぶ「ものがたりの庭」から、2022年10月刊
〈わたしはわたし。
わたしはもう、四人の一部なんかじゃない。〉
それにしても、村上しいこの作品ってなんでこんなにあったかいんだろう -
読み始めから、ヒリヒリして、どうなるんだろうかと読み進めるのが心配になった。3年生の女の子、4人グループ。女の子のグループってこういうところがあるのかな。でも互いに厳しいだけでいじわるをしているわけじゃない。変化する時期をうまく乗り切ってほしい。
出版社Facebook
思い返すと、友達と何となくギクシャクしてしまうことってありませんでしたか~ -
学童クラブでの自分を含む同級生4人組の関係に気を使う小学3年の愛空。4年生になったら自分以外はそれぞれのやりたい事をするため学童をやめると聞いたことをきっかけに友だちに合わせてばかりの自分に気づく。ハラハラしたけど結末に安心した。