原色小倉百人一首―古典短歌の精髄をカラーで再現 (シグマベスト)

  • 文英堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784578100645

感想・レビュー・書評

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  • 【小池博明先生】
    日本の古典の最高峰はなんといっても『源氏物語』です。しかし、『源氏物語』は正直言って難しい。専門家でもないのに原文を読み味わうことは、かなり困難です。それに比べて『小倉百人一首』(通称『百人一首』)は、なにしろ和歌なので、1首1首は短いし、注釈書や関連本もたくさん出ています。『源氏物語』の原文を読んだことがなくても、『百人一首』の歌を読んだことがある人はたくさんいるでしょう。最近では、マンガや映画にも取り上げられて話題になりました。中学のときに暗記させられた人も多いようです。
     長い夏休みに、100首をじっくり読み味わって、お気に入りの歌を覚えてみたらいかがでしょうか?

  • 好きな歌。

    瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

  • 中学生のとき、学校で配られて、国語の学習の中で覚えるために読んでいた本。
    当時は文体の難しさにイヤイヤ読んでいたような本ですが、時が経ち、今読んでみると、自然の美しさや悲しい恋の結末にキュンとします♡
    今は好きで好きでしかたなく、何度も繰り返し読んでいます。

  • ☆3.5
    「君がため 春の野に出でて 若菜つむ
    わが衣手に 雪は降りつつ」
    光孝天皇

    「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
    みそぎぞ夏の しるしなりける」
    従二位家隆

    惚れた腫れたもわかるけど、情景が浮かぶこの二首が好き。

  • 在原行平公の歌に猫のおまじない説があると知り、百人一首の他の歌にも久々に触れたくなった。
    意味もよくわからないまま必死で覚えた中学生の頃が懐かしい。
    先人たちの、恋に生き方に悩んだ姿は時代は違えど今も同じ。年齢を多少重ねてから読むと、歌の意味が深くしみじみ反響する。

  • 百人一首を全て覚えて以来、都度この本で記憶がそのままであるよう練習している。ビジュアル感満点の紙面なので見ているだけで楽しい。平安、鎌倉の老若男女の心のひだが31文字に集約されている世界に浸ってみてはいかがか。

  • いにしえの
    奈良の都の八重桜
    今日九重ににほひぬるかな

    やっぱ、百人一首は、原点ですね。

  • 学校の百人一首大会で役に立ちました!(中2女子)

    おもしろかったです(中2女子)

  • 見やすい、読みやすい、解説がわかりやすい、しかもオールカラーで価格が安いという良い意味でとんでもない本。


    小倉百人一首くらいは日本人の常識として全部覚えておきたい。日本の文化、和歌に興味がわいた人は最初に買うべき本の一つ。

  • 高校時代に百人一首の暗記させられたときに指定されて使った本。
    とてもわかりやすく詳しいので、大学の授業でも使えるかもしれないと思い、引っ張り出してみました。

    それぞれの歌の品詞分解したもの、歌意、鑑賞文、作者紹介、語句・語法など、とても詳しく丁寧に書いてあります。
    どのページにもカラーの写真が載っていて、視覚的にも楽しい。

    深く研究したい!とお思いの方に薦められるかはちょっと微妙なところですが、百人一首の勉強のとっかかりとしてはぴったりの本なのではないかと思います。


    【2013.7.30 追記】
    卒論のため、読み直しました。
    改めて、すごいテキストだったのだなぁと実感しました。情報量が豊富。
    参考文献を挙げてあると尚良かったなぁと思います。

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著者プロフィール

1938年青森県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科教授。専攻は古代日本文学。著書に「清少納言と紫式部」「古代和歌の世界」ほか。

「1999年 『ことばが拓く 古代文学史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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