- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784580824089
作品紹介・あらすじ
だれにでも きらいなものってあるよね。
きみは どう?
ぼくは あるよ。
どうしても 食べられないもの。
「いまはきらいでも、いつかきっと おいしく食べられるときがくるさ」
って おじいちゃんは いうけど、
ほんとかなぁ。
感想・レビュー・書評
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全国青少年読書感想文コンクール課題図書 2021年度低学年の部
苦手なものを受け入れられるかな…と心が動く様子のお話しです。
無理してやるのでなく、まだできるのではない。でも「そんなに悪くないかもな」と思う気持ち。
かわいい。
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ぼくはナスがきらいだ。あのぐにゅぐにゅした苦いやつ!
夏休みにおじいちゃんの家に行って畑仕事を手伝った。
ナスの花ってお星さまみたいでかわいい。そうかこれがみんなナスになるんだ。
おじいちゃんは何でも作れるし魚を獲るのもうまい、かっこいい!
料理が得意なおばあちゃんはナスのおかずを出してくれた。まだナスが食べられないぼくに、おじいちゃんが言ってくれた。
「むりをしなくてもいいさ。そのうちきっと そのとき がくるから」
そっか、いつか苦手なこともできるようになる そのとき が来るのかな。
そう思うとぼくは気持ちが楽になっていったんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼくは、アイツが大嫌いだ!
口の中で苦くてスポンジみたいなアイツが!
どうやら、ナスビが嫌いな男の子のお話のようです。
田舎のじいちゃんとばあちゃんにも、嫌いなものがあったんだって。
でも、今では食べられる。ぼくもナスビが食べられる日がきっとくる。
☆作中ではナスビが好きにならなかったのが、リアル。でも、きっといつか食べられる日が来るんだろうなあと。
お肉のくるくる巻がテーマと韻を踏んでいておしゃれ。
自分も、ワサビを美味しく食べられるようになったのは30手前だったなあ~と。 -
2021年課題図書低学年。一年生のたくまはナスが食べられない。給食でもナスが出ると地獄の気持ち。ある日、畑をやってるおじいちゃんちに泊まりに行き、新鮮なナスを連日、おばあちゃんが調理してくれるが…。ま、そうだよね、嫌いな物がいつの間にか食べられる、逆に美味しいと感じる日もくるよね。これは感想文書きやすいのでは(笑)
小学生のナス嫌い率って高いから、共感も得られそう。 -
令和3年度低学年読書感想文課題図書
ナスビが苦手な男の子。学校好きなのに給食でナスが出る日は憂鬱。野菜をたくさん育てているおじいちゃんの家に泊まりにいったらたくさんの夏野菜が出て、もちろんナスビ料理も!でも、おじいちゃんが「いつか食べられる時がくる」と言って無理強いしないのが良かった。確かにそういう突然おいしくなる食べ物ってあるよなぁ、と共感した。感想文関係なく、低学年で読んで欲しい本。 -
2021年度全国青少年読書感想文コンクール低学年の部課題図書
ナスが嫌いで食べられない1年生の男の子が主人公、学校は大好きだし、給食も大好きだけど、ナスが出る日は気が重い。友達は、美味しいと言う子も同じように苦く中がぐにゃっとした感触も嫌いという子もいる。
夏休みにおじいちゃんの家へ行き、野菜を育てているおじいちゃんを手伝いながら、ナスの花やトゲがある事を知る。おばあちゃんは食べてもらおうと美味しそうな料理を作って促すが、おじいちゃんは無理に食べなくて良いという。「いつか、美味しく食べられるその時が必ず来る」というのだ。
「そのときがくるくる」と笑いながら言うおじいちゃん。その言葉は呪文のようでもある。そうなればいいなぁ。と気持ちは前向きになり、そして自分も料理を手伝った肉巻きを一口食べてみる…。
昔に比べて無理強いをしなくなったせいか、好き嫌いの多い子はとても頑固で食べようとしない子が多いと感じているが、いつかできる時が来る。と言う言葉は良い励ましになりそうだ。食べ物ではなくても、出来ない事で共感を持ったりするかもしれない。シンプルな内容で読後感も良く、低学年に良さそうだ。 -
小学生の読書感想文の課題図書。
タイトルだけだと分かりづらいですが、「嫌いなものが美味しく感じるようになるときがくる」という意味合いです。
自然な野菜の姿(とげがある、とか)に触れる中で関心を深めるのも子供にとって大事な経験だと感じました。
ポジティブに課題を克服する姿は良いと思います。
ちなみに私にはキノコがおいしく見える時がまだ来ていません。 -
おれは、りょうくんが一番好き。力が強いのに、なすがきらいなのはみとめているし、「ぼく」が食べられるようになったとき「やるなあ」ってほめられるし、ぼくが「そのとき(食べられるとき)がくるよ」って言ったのをみとめている。ちっともいばっていなくて、いいなと思った。
おれも、明日葉とかきんかんが苦手だけど、そのときがくるのかなと思った。おれはなすは大好き。なすが肉まきがおいしそうだった。おばあちゃんにまた作ってもらう。(小4) -
■2021全国課図低学年■
苦手な食べ物と自分の成長との間を描く本。
最終的に「なんやこれ!食べてみたらめっさうまいやん!食べられるようになってよかった!」と安易にならないところがリアルでよかった。
食べられなくて給食が休み時間にまでかかっているたくまくんに低学年の頃の自分を重ねて親近感を抱いた。
食べ物がまずい、自分に好き嫌いがある、大人だって苦手なものがある(あった)、それらのことを含みながら、それでいて、食材のことも食べられない自分のことも蔑まず、大人は大人らしく描かれて、優しい食育の本だと思いました。 -
課題図書 低学年
好きな野菜は甘味が強い野菜、嫌いな野菜ランキングを見ると、苦味や辛味が強い野菜だった。お話のおじいちゃんや周りが苦手なナスを勧めるけれど、無理強いしないのがいい。味覚が変わったり、食べられるようになることもあるあるだなあと思った。 -
親にもひびくと思う。少しずつ近づけたら
きっとくる、くる!