- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582277364
作品紹介・あらすじ
20世紀最大・最後の超迷宮、香港を象徴する謎の高層スラム伝説の九龍城砦ここに甦る。宮本隆司写真集。
感想・レビュー・書評
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牙迷宮
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荒俣宏さんのあとがき「香港は逞しい都市である。そして、逞しい都市に記憶は要らない」が痛烈に心に響きます。都市の新陳代謝からしたら、ほんとそうだと思う。
そのあとがきの中での香港の方のコメント「ただ、わたしたち貧しい中国人が、香港政庁の手を一切借りず、水やガスを引いて、こんな妙なビルをつくって暮らしてきた事実だけは、すこし記憶しておいてもいいとは思います」とのコントラストが味わい深いです。
人の記憶と街の記憶は、違うのだと。 -
現在はなくなってしまいましたが、このスラム街は有名でこの中ではあらゆる犯罪が行われました。ここが撤去されたことによって、世界中に犯罪組織が散っていきました。ここに写っているのはその在りし日の姿です。
中に入ると確実に殺されているかよくて身ぐるみはがされて放り出されるところだったので、外から眺めるにとどめておきたいが、一度見ておきたかったのが香港にあった九龍城砦というスラム街です。ここは、建物やビルを違法建築を繰り返した果てに城塞のようになったのでだれが呼んだかはわかりませんが九龍城砦と呼ばれているらしいのです。中は麻薬・売春・殺人を初めとする、あらゆる犯罪が野放しになっているようなところで、もっとわかりやすくいうなれば“GET BACKERS”という漫画に出てくる「無限城」のモデルになったところです。
あまりにも危ないところなので、現地の人は絶対足を踏み入れません。まぁ、当然といえば当然ですが。香港が英イギリスから中国に返還された際に町の景観を害する、という理由で九龍城砦は取り壊されて現在では確か公園になってしまいましたが、そこで閉じ込められていた犯罪者や黒社会(裏社会)組織が世界中に散らばっていきました。
そう考えると、ここを撤去したのは果たして正解だったのかと考え込んでしまいます。 -
十代のころ一番行ってみたかったところ。
「鳥籠」と呼ばれるセルフ増築のベランダは見もの。
今はもう存在しない場所だから憧れる。 -
写真はすべてモノクロ。少々物足りないが、写真そのものは大きめで見やすいです。
テキストが面白かった。こういう話もっと聞きたいなあ。 -
当時の自分にはちょっと高かったけど、一目見て買うと決めた本。全編モノクロ。その一枚隔てている程度がたぶんちょうど良い。
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今はなき、九龍城の解体までを追った写真集。
全編モノクロなので、鬱々とした感じが少々重たい。 -
欲しい
退廃的で背徳的な雰囲気が
何とも言えません
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中学生の時に図書館で初めて出会って、しばらくしてからなけなしの金で手に入れた。
自分にもっとも影響を与えた本の中の1冊。 -
これも欲しいなーとおもってる。