ホワイトハウス日記1945-1950: トルーマン大統領とともに (20世紀メモリアル)

制作 : ロバート・H.ファレル 
  • 平凡社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (661ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582373257

作品紹介・あらすじ

トルーマン政権の副報道官が密かに書き残したこの日記は、第2次世界大戦終結から朝鮮戦争勃発へといたる、今世紀史上とリわけ重要な時期におけるアメリカ政権中枢の赤裸々な動きを克明に映し出している。秘密裡につづられたホワイトハウスの真実。

感想・レビュー・書評

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  • ルーズヴェルト政権末期から、トルーマン政権下において、副報道官を務めた著者による、当時の日記。
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    いろいろ興味深いエピソードはあるのだが、原爆関連についてだけ。
    1955年に書かれているトルーマンの回想録では、原爆投下は、アメリカ軍の犠牲者を軽減する目的であったと書かれている。
    本書では、投下の目的は言及されていないが、投下後に無事爆発したことを受けて、「科学技術の成果」としてホワイトハウスは喜んでいる。この際、犠牲者数はカウントできておらず、被害は特に確認できていないが、あまり問題視されていない。ただ、この際も特に軍の犠牲の軽減や日本降伏を促す意図があったとの言及はない。さらにこの後、ホワイトハウス内で原爆について言及される時は、概して「新エネルギーの利用」という観点からである。
    <br>
    本書を読む限りにおいて、原爆投下は、原子力エネルギーの開発の一環としての側面が強いと思われる。その開発・実験過程で、当時アメリカ軍によって行われていた都市への爆撃に付随して、投下されているようだ。

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