今川のおんな家長 寿桂尼 (中世から近世へ)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582477504

作品紹介・あらすじ

今川氏親の妻・寿桂尼が発給した文書の分析から、戦国大名今川家の当主代行として、また「家」妻として果たした役割とその性格を追究し、「おんな家長」としてのあり方を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 我が子をふたり失いながらも、今川家を支えた寿桂尼。京都のお公家さま中御門家の娘さんと知り、更に驚きました。

  • 「おんな戦国大名」といわれることもある寿桂尼の生涯を、残された資料をもとに描き出し、戦国大名の妻がどのような役割を果たしてきたのかを考察する。

    https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2021/03/31/000000

  • 今川氏親の正妻であり、病弱な嫡男に代わって政務を取った人物の評伝。発給文書が網羅的に紹介され、当主代行としての活動実態とその限界を明らかにすると共に、戦国大名における「妻」の役割に検討を投げかける内容が興味深かった。

  • 寿桂尼、大河で女大名直虎の時はあまり知らなかった
    本書の「おんな家長」とは男性家長との対比で家妻と
    言う意味(家の主婦権)と別に代行の意味で「おんな
    家長」と称する
    寿桂尼の役割は、当主(=息子)の妾を含む「奥」の
    統括、子供たちの処遇の差配、台所の管轄、近親一族
    の菩提の弔い、他大名との外交での内意の伝達
    但し、家長としての決裁も男性家長が保証するまでの
    一時的なツナギという制限があるようと著者は言う

    この数年で歴史の中の女性が主役を務めるのが当たり
    前という感覚になってきたので、本書ではまだガラス
    の天井があると知り新鮮だった
    奈良・平安時代で女子が政府高官でもあると分かった
    時の驚きに近い・・・まだまだ難しい(´・ω・`)

  • 著名な戦国女性の寿桂尼の長きにわたる生涯をおっている。

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著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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