今川のおんな家長 寿桂尼 (中世から近世へ)

著者 :
  • 平凡社 (2021年2月19日発売)
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感想 : 6
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寿桂尼、大河で女大名直虎の時はあまり知らなかった
本書の「おんな家長」とは男性家長との対比で家妻と
言う意味(家の主婦権)と別に代行の意味で「おんな
家長」と称する
寿桂尼の役割は、当主(=息子)の妾を含む「奥」の
統括、子供たちの処遇の差配、台所の管轄、近親一族
の菩提の弔い、他大名との外交での内意の伝達
但し、家長としての決裁も男性家長が保証するまでの
一時的なツナギという制限があるようと著者は言う

この数年で歴史の中の女性が主役を務めるのが当たり
前という感覚になってきたので、本書ではまだガラス
の天井があると知り新鮮だった
奈良・平安時代で女子が政府高官でもあると分かった
時の驚きに近い・・・まだまだ難しい(´・ω・`)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2021年11月21日
読了日 : 2021年11月21日
本棚登録日 : 2021年11月21日

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