不易と流行のあいだ: ファッションが示す時代精神の読み方

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 79
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582620733

作品紹介・あらすじ

ファッションは変化することで普遍を目指す。『物欲なき世界』の著者が綿密な取材で描く、激変するファッションの現在とこれから。ファッション週刊紙の人気連載を書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 『不易と流行のあいだ――ファッションが示す時代精神の読み方』菅付雅信著 評者:馬場紀衣【新刊この一冊】|文化|中央公論.jp
    https://chuokoron.jp/culture/120363.html

    不易と流行のあいだ - 平凡社
    https://www.heibonsha.co.jp/book/b598201.html

  • コロナの時代のファッション
    コロナルックという一過性の楽しみ
    デジタル時代のショーの価値
    ウォンツはニーズを超える
    羽根木~代田という三密なき流行地
    カール・ラガーフェルドから学べること
    「9月号」という幻想が終わった後に
    『モード後の世界』を巡って
    ノンバイナリーなカナリアたち
    コロナ禍の中でファッション誌を作る知恵
    ファッション・ピープルの居る場所
    サステナブル・ファッションの間違い
    政治がファッションになる時

  • 【オンライン読書会開催!】
    読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です

    ■2022年5月6日(金)20:30 〜 22:15
    https://nekomachi-club.com/events/a7e3d72bc581
    ■2022年5月24日(火)20:30 〜 22:15
    https://nekomachi-club.com/events/7e41f38ef286

  • ファッションが身体的な(性的な)ものから、精神的な(概念的な)ものへ変化しているというアイデアが面白かった。

    文脈や芸術性を追求する、高みではなく深みへのシフトも同時に起きている。
    これってなんでもそうな気もする。
    個人的に興味のある映画もフットボールも、パッと見の面白さや派手さだけでなく、その裏にあるサンプリングや戦術を言葉にすることを皆が求めている感。

    サスティナブルな流れに対しては、“生産過程の透明化”
    ブランドの言うことを鵜呑みにせざるを得ないのだから、一種の気持ちよさを刺激されてるだけとの主張も面白い。

  • ファッションとは常に変わり続けることこそが本質、変わらない不易なものと変わり続ける本質の矛盾から、はかなさや美しさが生まれる。環境にやさしいサステナビリティと流行の新しさ、性別におけるバイナリーとノンバイナリー、服だけでなく舞台やストーリー、香りなども含めた総合的な関係の中で、美が生まれていく。概念としてわからなくもないが、理解や体得には程遠いくらい深淵な本質だと感じた

  • ファッションとは常に変わり続けることこそが本質、変わらない不易なものと変わり続ける本質の矛盾から、はかなさや美しさが生まれる。環境にやさしいサステナビリティと流行の新しさ、性別におけるバイナリーとノンバイナリー、服だけでなく舞台やストーリー、香りなども含めた総合的な関係の中で、美が生まれていく。概念としてわからなくもないが、理解や体得には程遠いくらい深淵な本質だと感じた

  • コロナ以降のファッションに関するコラム。ファッションを見ることは時代性やその時々の人間の考え方を見ることにもつながって面白い。

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著者プロフィール

編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年生。法政大学経済学部中退。角川書店『月刊カドカワ』、ロッキング・オン『カット』、UPU『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、出版物の編集から、内外のクライアントのプランニングやコンサルティングまでを手掛ける。著書に『東京の編集』『中身化する社会』『物欲なき世界』、対談集『これからの教養』等がある。またアートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務める。『コマーシャル・フォト』『WIRED JAPAN』WEBで連載中。下北沢の本屋B&Bで「編集スパルタ塾」を主宰。NYADC銀賞受賞。

「2019年 『新装版 はじめての編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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