21世紀のインド人 カーストvs世界経済

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582630633

感想・レビュー・書評

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  • 少々古いが長年インドに携わった著者の深い考察がフェアな印象です。

  • インド人全般というよりかは、ビジネスを通じて出会うインド人について。
    日本のビジネスマン、苦労してんなぁ・・・と、インド駐在の方々の苦労が涙を誘います。
    逆に、他人の国の文化を考慮するって基本的なところが「ビジネスだから」なんとはなしに怠られる傾向にあることも、垣間見れる。
    経済は人の動き、一国の経済のあり方、人の労働の在り方は、その国の文化の形・・・それがいまの時代にも言えることを、この国で机上で経済学んでると、どうしても忘れてしまわない?


    具体例が信じられないようなことばかりだけど、思い当たる節はある。インターンをする学生としてではなく、日本の企業を代表して行ったら、きっと対応も変わるもんなぁ・・・
    覚悟きめて行くためには、こういう負の情報も文化の1面として知っていくとよいんでしょう。日本の出方、かかわり方の改善点も見えてくるし、「そういうもん」として回避行動さえとれれば、学ぶべき点も見えてくる。自分が思ってたのと違うことが起これば、またどんどん「21世紀のインド人ー自分版」を塗り替えていけばいいんだろうし。
    格差拡大を止めようってほぼ失敗してる背景に、著者なりの見解も示されてて、面白かった。

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著者プロフィール

1946年富山県生まれ。作家。『インド ミニアチュール幻想』(平凡社/文春文庫)で講談社ノンフィクション賞、『知られざる魯山人』(文藝春秋/文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。その他の著書に『魯山人の美食』(平凡社新書)、『インドの大道商人』(平凡社/講談社文庫)、『21世紀のインド人』『魯山人の書』(いずれも平凡社)、『瀑流』(文藝春秋)、『夢境 北大路魯山人の作品と軌跡』(淡交社)などがある。

「2019年 『永遠なれ 魯山人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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