中国茶読本 (コロナ・ブックス 10)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 33
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582633078

作品紹介・あらすじ

青茶、緑茶、白茶、黄茶、紅茶、黒茶、花茶、薬茶。まるで香りの精を飲むような烏龍茶から、月の光を浴びた白茶、若返りの黄茶の話まで。中国茶は、奥が深い。世界一お茶を愛する国のお茶の楽しみ方、88話。

感想・レビュー・書評

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  •  数年前中国茶に興味を持ったのは、やはりあの小さな可愛らしい茶器でした。
    その頃はウーロン茶や中国緑茶をよく飲み、はたまた薔薇茶にまで手を伸ばすようになり、今後中国茶は私の生活の一部となるだろうとそんな気でいました。
    しかし、いつの頃からか自分の中でブームが去り、可愛らしい茶器も食器棚の奥のほうへ追いやられるように…

     書棚でふっとこの本に出会い、中を覗いてみると私の中で中国茶に対する思いが再燃し始めました。
    中国茶の種類に関する情報もたくさんありますが、この本の特徴は中国現地でのお茶事情です。発行年は少し古いですが、著者が夫婦で中国へ旅行し、列車の中でのお茶のサービスに感心し、中国人のお茶との係わりに興味を持たれたことから始まります。

     この本を読んでいると写真から中国の風土や文化が伝わってき、また本当に中国人は中国茶をよく飲んでいるんだなあと感じます。特に茶店でゆったりとお茶を飲んでいるお年寄りの姿の写真を見ていると、こちらまでまったりとした気分になります。
    こんな茶店が近所にあればいいのになぁと何度もページを見返しました。

     近年中国の経済発展とともにこういう茶店は廃れているのかな?と少し心配しますが、
    こういった生活に根付いた文化はこの先もずっと続いていって欲しいし、また、こんな中国茶を巡る旅を一度経験してみたいと思える本でした。

    図書館スタッフ(学園前):ぬこ

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/454502

  • 中国式のお茶。色々な名前、色々な形、色々な礼式がそこにはあるようです。
    飲茶、点心。中国文化にそこはかとなく憧れを抱いてる自分には、為になる小話もあったり。なかなか読み応えもあって面白かった。

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著者プロフィール

1948年、神戸生まれ。島尾敏雄、ミホの長男として生まれ、幼少期は母の生地である奄美大島で育つ。東京造形大学造形学部写真専攻科で写真を学ぶ。1975年に写真家として活動開始。1978年、写真家・潮田登久子と結婚、同年生まれた長女は漫画家でエッセイストのしまおまほ。多数の国内外の個展・グループ展で作品を発表。主な著書に、エッセイと写真による『生活』『季節風』(いずれも1995)、写真集に『まほちゃん』(2001)、『中華幻紀』(2008)、『Something Beautiful Might Happen』(2010)、『じくじく』(2015)、エッセイ集に『月の家族』(1997)、『ひかりの引き出し』(1999)、『小高へ 父 島尾敏雄への旅』(2008)など。

「2022年 『GOLDEN 黄金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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