- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582635003
感想・レビュー・書評
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「はじめに」「おわりに」見当たらず。パラ読みをしてみたが、文字も小さく読む気になれなかった。
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先の大戦期から敗戦直後にかけての「報道写真」がたくさん載っているのが面白そうで読んでみた。ただ、解説も含めてしっかり読んでみると「報道写真」というよりはプロパガンダ写真だ。
それこそ感心するほどに、昭和10年代あたりの日本は植民地化・侵略地化していく先々のアジアの国々や国際連盟も脱退してイメージ低下必死の状況を何とかしようとプロパガンダ誌を数多く出していた。ちょうど民間でも写真の重要性・効果が定着し、カメラマンの地位が確立して業界団体などができつつあるなか、政府や軍が直接関与してのプロパガンダ誌や、プロパガンダ的な意図はなかったかもしれないけど時局に巻かれて実質的に同様の役割に甘んじた写真誌がけっこうあったよう。
その意味では「戦争と平和」なんて書題だけどどうなんだろう。渦中にいれば事の善し悪しがわからないものだし、カメラを存分に扱えるとなれば結果的には日本軍のプロパガンダに協力してしまった、そのことの記録のような一冊として読んだ。
とはいえ、当時の最先端をふんだんに詰め込んだグラフ誌は写真だけでなくアートディレクションも含めて見ていて楽しい。窮屈な窮乏生活に耐えていたように語られるばかりのあの頃だけど、そうではない一面もあっただろうと思わされる。 -
2016年1月までIZU PHOTO MUSEUMでやっていた展覧会のカタログ的書籍。名取洋之助や木村伊兵衛が名を連ねる写真もさることながら、当時のグラフ誌のデザインを豊富に参照できてすばらしい。
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戦争前の日本は結構発展していたことが分かった。
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これも、一種のインテリジェンス。こんなことを戦前・戦中の日本はちゃんとやっていたのかと驚く。