本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582703436
作品紹介・あらすじ
人間がどこまでもモノに近づいていく「ポスト・ヒューマン」状況。そこでは、中性的‐無機的‐人工的な文化現象が支配的になるが、ベンヤミンの顰にならい、この「モノ性」の感覚論を打ち立てたのが本書。同時にそれは、哲学をセクシュアル化するとともに、快楽を脱セクシュアル化する危険な試みでもある。シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
-
タイトルに「なかなかテクノな感覚でないかい」と刺激され読んだのですが、そんなに気軽に読める内容ではありませんでした。難しい…。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「感覚するモノ」という存在様態に焦点を当て、その存在の生成変化の力をセクシャリティと位置付ける。その意味で「無機的なもののセックス・アピール」が主題となっている。その主題を目次にあるような様々な問題系にあてはめつつ主題を洗練させていく。
その中で、感覚するモノの三つの様態として、身体なき器官、CsO、補完的障害を区別しつつ、ラストでは哲学や芸術にその三つめの様態を当てている。哲学を啓蒙的な何かと見なすのではなく、現実に対する障害として肯定するというラストには感銘を受けた。
全2件中 1 - 2件を表示