金子兜太 私が俳句だ (のこす言葉KOKORO BOOKLET)

著者 :
  • 平凡社
3.50
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582741117

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2018年2月、惜しまれつつ98歳で大往生をとげた俳人のさいごのことば

      水 脈 の 果 て 炎 天 の 墓 碑 置 き て 去 る

      銀 行 員 ら 朝 よ り 蛍 光 す 烏 賊 の ご と く

      原 爆 許 す ま じ 蟹 か つ か つ と 瓦 礫 歩 む

      お お か み に 蛍 が 一 つ 付 い て い た

      陽 の 柔 わ ら 歩 き き れ な い 遠 い 家

    秩父での生い立ちからトラック島での凄惨な戦争体験、冷や飯を食わされつづけた日銀勤務を経て俳句専念の生活へ

      許 ア
      さ ベ
      な 政
      い 治
        を

    2015年夏、著者が揮毫したプラカードが国会周辺ををうめつくしたのは記憶にあたらしい

    「一つのことを極めた先輩が生きた知恵を切実な言葉で伝える、語り下ろし自伝シリーズ」として2018年8月に平凡社が創刊した「のこす言葉 KOKORO BOOKLET」の一冊

    同時刊行は98歳を迎える画家による『野見山暁治 人はどこまでいけるか』

  • 俳人▪金子兜太の言葉。反骨精神だけではない人間性が見え隠れする。自分の原点をしっかりと持っていたい。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

金子 兜太(かねこ とうた)
1919年埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業。1943年日本銀行に入行。加藤楸邨に師事。1962年、同人誌「海程」を創刊、主宰。1978年埼玉県文化賞受賞、1983年、現代俳句協会会長、1987年より朝日俳壇選者、1988年、紫綬褒章受章、1996年、句集「両神」で詩歌文学館賞受賞。1997年、NHK放送文化賞。2005年日本芸術院会員、2008年、文化功労者。
主な著書「種田山頭火 漂泊の俳人」「小林一茶」「感性時代の俳句塾」「放浪行乞」「わが戦後俳句史」「一茶句集」ほか。句集「少年」「蜿蜿」「暗緑地誌」「遊牧集」「金子兜太全句集」「黄金子兜太句集」「皆之」「詩経国風」「金子兜太集」第1巻~第4巻ほか。

「2022年 『金子兜太 俳句の古典を読む ─芭蕉 蕪村 一茶 子規─ CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

金子兜太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×