パリジェンヌのラサ旅行 1 (東洋文庫 654)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582806540

作品紹介・あらすじ

「神秘の国」の文化に心ひかれ、美しいチベット高原に魅了されたパリジェンヌが貧しい托鉢の巡礼者に扮し、たった二人で鎖国下のチベットに潜入した。心躍る冒険物語。

感想・レビュー・書評

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  • 1923~24年に、中国・雲南省からチベットのラサを目指して(探検)旅行したフランスの女性東洋学者の記録。

    当時のチベットは鎖国状態。外国人であることを隠し、托鉢しながら養子のラマ僧とともに徒歩で進む。

    …しかし、こんな時代に軽装で、地図も十分にない中で、よく探検したなぁ、というのが第一印象。第4章の最後、「アジアの土地では大金持ちでなくとも、幸せに旅行したり暮らしたりすることができる。」と言えるほどのヴァイタリティーゆえか。

    正直、文章としては200ページくらいまで、文体に慣れなかったせいか読むのがキツかった。人に見つからないように、険しいルートで難儀した、という話はやや単調。

    チベット人の風習や不思議な出来事などが出てくる辺りから面白くなる。家畜の肉を食べるのに、風習としてその家畜の胃袋に心臓・肝臓・腎臓などを詰めて綴じ、漬け込む。それを煮込みとして著者と養子に振る舞う農家の子供たちが、落ちた切れ端(生のまま!)を奪い合って食べる…なんて、こういう本でないと読めない (^_^;) 物凄い悪臭だそうな…。

  • まだ今よりチベット領が広くて、チベットが立ち入り禁止だった時代にチベットに入ったフランス人女性の旅行記。
    現在とはいろいろ様子が違うのが面白い。
    現状を考えると辛いけど。。。

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