- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582832334
感想・レビュー・書評
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親が、子どもの環境を自由に選択でき、子どもに与えられる国だとほんとに感じる。多様なものから選び抜く(といっても、取り返しが効きやすい文化)力が必要だけれども。
与えられるものの文句だけを言い、その環境で与えられ続けている家庭には、一つ一つの選択をしていかなきゃいけないこの国は合ってないだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オランダの教育制度に関心を抱き本書をとった。エッセーのような体裁かとおもいきや、著者は研究経験もありため分析の質も高くわかりやすい。
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校区がなく、通える範囲に10校前後ある小学校。その中からその子に適した学校を自由に選ぶ。また、国から指定されているのは中核目標だけで、理念や方法•教材は学校によって様々。検定教科書が無い。そもそも教科書をあまり使わないから、教科書は学校の備品。学級編成も柔軟で、飛び級•落第も当たり前。当たり前だから恥ずかしさも感じない。学力重視ではなく、その子の特性を活かし進路を決める。移民が多い国だからこそ、サポートシステムを整えようとする意識が高い。常に今の教育のあり方で完成とは捉えておらず、教師も生徒も親も、より良くしていこうと励んでいる。一人一人の子供を大切に育てるオランダ教育。日本の今後の学校経営の仕方、クラス編成のあり方、教員養成のあり方、そして特別支援教育のあり方を考えるとき、参考になる部分が多々ある。
「他国との比較において自国の世界的な位置を見出す」「世界的な潮流のなかで自国の教育の向かうべき方向について考える」→今、どの国にも求められていること。
この本は、変に堅苦しいとこがなく、筆者と筆者の子供との生活を通して学んだことがもとになっているので、どんな人でも読める。装丁も好き。 -
オランダでの子育ての実体験をもとに
オランダの教育制度が詳しく書かれている
オランダの教育は一様な尺度や価値観で子供を選別するのではなく、
子供が自らの能力を発見し、社会でふさわしい位置を得るためのサポートをしている印象を受ける。
「一人ひとりを大切にする社会」という言葉は的を得ていると思う。