- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582836974
感想・レビュー・書評
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山では、道具が無い道具始まらない。ヒマラヤの道具は、凄まじい。日常と、非日常の、狭間だ。重くても、持って行かない訳にはいかない物があるんだ。極限を経験しているので、拘りにも納得。
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エベレストやK2登攀した写真家が語る山道具論。どうして山の道具はこうも所有欲を刺激するのだろうか。ナルゲンボトルの使い方は衝撃。
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登山道具に興味もないのにおもしろかった。
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ヒマラヤの8000m級等を登っている冒険写真家?の筆者が、K2挑戦時を中心に道具を紹介。 Black DiamandとNorth Faceを中心とした装備。
道具に対する筆者なりの見解や、ベースキャンプでのすごし方や排泄の事等登頂記では触れない事柄が面白い。極限環境での写真が写ルンですとは、実践的。
テント自体に触れてないのは、登山隊が用意し自分で選ばないからか? -
極地や高地や僻地で生活するための知恵と
著者の実体験に基づき
長年使い込んだ道具や
新たに導入された道具などが
K2遠征の記録とともに綴られている。
富士山にすら登ったことのない私が
8000m級の山ではこの靴とウェア!と
紹介されてもなんの役にも立たないかもしれないが
いつ命を落とすかもしれない高地で
この道具のこんなところが役に立つ、という
実体験に基づいた道具の話は
やっぱり面白い!
こんなサバイバル感覚、身につけたいなぁ。。 -
石川直樹の写真は作品ではなく記録だ。美しい写真だが、それは自然の美しさだ。彼はある種機械的にシャッターを切っているだけだ。
しかし僕に彼の写真はアートに見える。ヒマラヤでの撮影は過酷だ。そこで彼は道具を使う。使うことは彼の独創性を発揮することであり、長年の経験知を披露することだ。そこに「絶対撮りたい」という彼の病的な創作欲が加わって生まれた写真には情念が宿る。「シャッターが凍った」時なんてもはや写真が取れないのに、彼は限界を突破しようと試みる。何と愛おしい、ピュアな想いだろう。撮れなかった写真が背後に生きているから、記録だと言い切れない。かっこいいなぁ。 -
著者が使った道具から、K2長期遠征の様子がうかがえる。特殊な状況下、限られた持ち物、その中で少しでも快適に、ストレスを減らして過ごす助けとなるモノたち。登山なんて縁がないけれど、モノに纏わる記憶や経験を読むのは、とても面白い。
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エッセイと「全アイテムの写真」だって。石川直樹の物撮り?楽しみだ。