親子ストレス: 少子社会の「育ちと育て」を考える (平凡社新書 43)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582850437

作品紹介・あらすじ

なぜ、わが子を虐待する親が増えているのか?なぜ、子どもたちは心を閉ざし、人を傷つけるのか?これら「親子ストレス」の問題をとく鍵は、日本社会に特有の、"完璧さ"と効率性を求める歪みにある。教育・育児の現場からリアルな声を集めてきた著者が、育ち、育てあう関係の真の豊かさを提案する。"よい子""よい親"から解放されたとき、新たな家族観、生命観がみえてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 2019.08.15

    少子化
    男女
    教育
    育児

    他人事ではないなぁ
    そして少子化を解決するには、ただ女性の社会進出が原因だから保育園の時間増やすとかそんなこと言ってるだけではダメなんだねなるほど。

    自分の育ってきた環境や育児にストレスを感じると子供を産まなくなる当たり前。今の時代のもっと根本的な、文化的な、人の心の中に焦点当てて今までやってきてない政策とって行かなきゃダメとのこと。たしかにー

    とても良書。また忘れないようにいつか読みたいかも?

  • [ 内容 ]
    なぜ、わが子を虐待する親が増えているのか?
    なぜ、子どもたちは心を閉ざし、人を傷つけるのか?
    これら「親子ストレス」の問題をとく鍵は、日本社会に特有の、“完璧さ”と効率性を求める歪みにある。
    教育・育児の現場からリアルな声を集めてきた著者が、育ち、育てあう関係の真の豊かさを提案する。
    “よい子”“よい親”から解放されたとき、新たな家族観、生命観がみえてくる。

    [ 目次 ]
    第1章 少子化問題と教育―生命を生み、つなげることの意味を問う(少子化問題の深層を探る;子育て観はどう変わったか;「生命のつながり」という哲学)
    第2章 育てのストレス―なぜ、親がわが子を虐待するようになったのか(育児が抑圧へと変わるとき;「育て」のための豊かな「育ち」とは)
    第3章 育ちのストレス―自分を好きになれない子どもたち(引きこもる若者たち;子どもの自己評価)
    第4章 少子化克服への道―世直しの倫理と論理(文明社会のニヒリズムは克服できるか;育児支援の新たな思想づくり;競争社会のアイデンティティと性)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 少子化の問題を、個人の問題でもなく、また社会システムの問題でもなく文明論として考察した一冊。文明論とするには、日本特有の引き合いが多いような気もするが、読み応えの論旨の展開だった。少子化に対する対策についての記述はやや弱いものの、母性性・父性性の話や、現代社会の精神的空虚さなどが、複雑に絡む問題だということを再確認できる。

  • 参考文献として。

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著者プロフィール

1947年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在白梅学園大学学長。東京大学名誉教授。こども環境学会副会長。専門は教育人間学。臨床育児・保育研究会を主宰。著書に『これがボクらの新・子どもの遊び論だ』(加用文男、加藤繁美氏と共著、童心社、2001年)、『「教育」からの脱皮』(ひとなる書房、2000年)、『はじめて出会う育児の百科』(小学館、2003年)、『世界の幼児教育・保育改革と学力』(共編著、明石書店、2008年)など。

「2009年 『子どもの遊び・自立と公共空間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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