- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582853391
作品紹介・あらすじ
テレビ・新聞等でよく見聞きする「経済指標」。エコノミストらはそれらをどう読み、景気のゆくえをどう判断するのか?数ある中からのべ四五の指標を取り上げ、読み解きの注意とポイントを丁寧に解説。経済の仕組みと動きがわかる、投資家・ビジネスパーソン必携の書。
感想・レビュー・書評
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経済指標を自分の生活や人生に活かすには、どうすればいいか?
GDPを知って、果たして何の意味があるんでしょう?
数字を知るだけでは、あまり意味がありません。
ただ、その数字の意味や機能、役割、他の数字との関連性に着目すれば、
その数字は、意味のある数字になり、私たちが、何か経済活動を行う上での、
貴重な判断材料となります。
自戒の念を込めて言うならば、それを、他人からの受け売りで行う場合、何も責任は生まれず、
真に主体的に生きることは、できないのかもしれません。
ただ、ただ、なんとなく、誰かに操られながら、不自由を感じ、
勘で生きるようになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、経済指標を見て、自ら分析して、
自分と社会とのつながりを再度認識し、責任を持って合理的な判断を行うことは、
非常に重要なものだと思います。
新聞を見るけだけ、毎日、多くの経済指標を目にします。
投資家にとって、経済指標は、自分が売り買いする株式や資産運用をする上で、
非常に重要な数字になります。また、経営者にとっても、経営判断を合理的に行う上で、
大切になります。私個人としては、投資家でもありませんし、経営者でもないので、
経済指標といったら、円相場、日経平均は、ほぼ毎日、
GDPとか、CPI、短観、国際収支等は、定期的に見ていましたが(というか速報で嫌でも見ます)、
鉱工業生産指数や機械統計受注は、私とは、関係のない統計指標だと思っていました。
その名前ぐらいしか知りませんでした。
マクロ経済の初歩の知識では、
経済活動の側面を支出(需要)、生産(供給)、収入(所得)に分けることができます。
経済活動の基本は、需要が生産を決定し、生産によって家計の雇用・所得が左右され、
再び需要が決定されます。このサイクルと私たちの生活は、密接に結びついています。
つまり、それら、需要側、供給側、収入側の、複数の視点から経済現象を見るかで、
経済を立体的にかつ正確に見ることができます。
その視座を与えてくれる一つの情報が、各種の経済指標です。
経済指標は、膨大にあります。それだけ、経済に伴う活動は、複雑かつ多岐に渡るといういうことです。
この本は、その膨大な経済指標から45個、ピックアップし、それぞれ、わかりやすい解説を加えて、
この経済指標の見方をレクチャーしてくれます。
言ってみれば、会社の状況を知るには、BS、PL、CFの理解が有効なように、
経済を理解するには、マクロ経済学の考え方を利用した経済指標が有効になるということです。
「自分には関係ない」と思う指標が、実は、「関係がある」。
それを知るには、指標を、理解する必要があります。
もちろん、経済指標は、ある程度の専門性が必要になります。
専門用語のオンパレードです。
また、統計データーをただ見るのではなく、
前月比や前年同月比などの比較が重要になります。
しっかり理解するには、やはり、かなりの時間を理解します。
どういう指標が、自分と関係あるのか?
自分の生活や人生に関係あるのか?
また、その指標を使って、どうすれば、自分の人生がより豊かになるのか?
明確な答えは、もちろんありませんが、習慣として、統計指標を、確認し、理解し、
応用できるようになれば(それは投資や経営等の方面だけではなく)、
よりより人生を形作る上での一つの要素となるのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙の色が大きく変わっていました。赤から青?青から赤?色々あるんでしょうね。
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105経済指標はこう読む
・経済指標が何を意味するかを判断することが重要
・経済主体:1家計2企業3政府4海外
・経済活動:1支出(需要)2生産(供給)3収入(所得)←生産の対価を意味する
@cpa_1992
・個々の指標がどの主体のどのような活動を示すのかを見定め、他の指標とどのように関係するのかを意識:例、鉱工業生産指数、第三次産業活動指数→企業の生産活動
・国内総生産→国内総所得→国内総支出
・住宅の購入意欲の決定要因
1所得
2借入金利
3政策
@cpa_1992
・先行指数、一致指数、遅行指数
・企業に関した景気の指数
先行指数:機械受注統計調査
遅行指数:設備投資
・経済指標の読み方を体系的に学ぶ人にとって良書 -
8/16読了。調査協力している企業物価指数について日銀から照会あったのを機に積ん読を読破。初心者向けだけあって、各指標の内容と性質を易しく解説しています。ハンドブック的に使う事を想定しているかと思いますが、それなら索引や関連指標間の比較表などの工夫があれば、もっと良かったかもしれませんね。
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家計、企業、雇用、貿易、金融、それぞれが連関し経済を形作っている様がよく理解できる。45の指標それぞれのポイントをおさえながら、どのように使い活用していけばよいのかを提示してくれる。指標ごとに出所省庁が示されているのも嬉しい。こんなところから出ているのかと意外なトリビアも発見できた。
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永濱利廣さんはビジネス専門の「日経CNBC」っていう経済チャンネルにも出てて結構有名かつ経歴もすばらしいので、かなり信頼できると思います。
あと、大変分かりやすいです。
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通読するものではない、辞書的な使い方○
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070114