アマゾン源流「食」の冒険 (平凡社新書 425)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 16
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582854251

感想・レビュー・書評

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  • まったくの書き下ろしかと思って買ったら、実は「アマゾン源流生活」と結構重なっている、ということが冒頭に述べられていて少しガックリしかけたが、中身を読んでみたらまあ結構な割合で食に特化してリライトされていたので安堵。

    個人的な興味が強いので読んでいられるが、さらに広いターゲットに強く喰いついてもらうためには、構成をもう少し工夫すべきだろう。
    魚や果物などの現地名がほぼ羅列といっていい形で写真もなくツラツラと並ぶ本文は(綴じ込みとして挟まれているカラーページに写真はまとめられている)、なかなか単調かつタフでやっかいな相手だ。
    その分、著者自身が体験された情報量は多いので、説得力と臨場感はある。

    日本の都市部に暮らす我々と違い、ごく限らた種類の食事を限られたタイミングで摂ることしかできない現地の生活においては、勢い一食ごとの機会が日常の中で占めるウェイトは大きくなり、すなわち毎度の食事をより大切に、一品一品丁寧に味わって食べているのだな、という様がよく感じられる。
    私も毎日の生活の中で、もう少しゆっくりと、一口ずつ噛み締めながらこれからは食事をしよう、と思い新たにした次第。

  • とにかく食にこだわった内容であるが、
    食材名とそれらを食した感想の羅列ばかりで、
    体験談として興味を持つことができず、
    途中で飽きてしまった。

    好みの問題ではあるが、この様な内容の本では、
    椎名誠さんの本の方が個人的には好きである。

    アマゾン好きの人には良いのかも知れない。

  • 非常に参考になる新書でした。
    ただし内容は「アマゾン源流生活」と
    若干かぶってしまいます。

    食にメインをおいてあるだけ
    たくさんの食材が出てきます。
    しかも上記の本とは違って、
    写真がカラーなのがうれしいところ。

    特に惹かれたのはフルーツです。
    なかなか食べられないですからね。

  • アマゾンでの食のサバイバル生活と、現地の人々の食生活の二本立て。どちらも大変興味深く読めた。異世界について想像するならまずは食からでしょう。

    でも現地の用語が文中に頻繁に出てくるので読むのはやや面倒。「サンコチャードにしたプラタノ(ペルーのエンギリ)…」って書かれると、なんのこっちゃーと叫んでいちいち前に戻って語義を探してしまう。ちなみに正解は「ゆでた調理用バナナ(ペルーではエンギリと呼ばれている)」。

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