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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582858259
感想・レビュー・書評
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<目次>
序章 日記の文化史へ
第一章 公権力は、なぜ、日記を必要としたか
第二章 古代 私的「日記」の多様な展開
第三章 中世紀行文の成立と展開
第四章 近世 旅日記と暮らしの日記
第五章 近代の日記
第六章 日記の現代へ
あとがき
参考文献
2016.09.18 新書巡回にて
2016.10.09 借りる
2016.10.27 読書開始詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本軍では新年に兵士の日記帳がわざわざ支給されたように記述が許され、欧米では軍機密が洩れる虞から禁止されることが多いとの説明は、日本人にとって日記が昔から特別に身近な存在だったことを雄弁に語る。男女を問わず、公式・私的日記まで。古くは遣唐使・円仁の838年の記録があるという!尾張藩第8代藩主宗春のお抱え、武女までが日記を残している。そして平安・鎌倉時代の女流文学の日記はゆうに及ばず、藤原実頼「清慎公記」、師輔「九暦」、実資「小右記」、道長「御堂関白記」など公家の日記も多い。西行、芭蕉などの紀行文も日記の色彩がある。(最初から読まれることを意識した文学かも知れないが)近代では国木田独歩「欺かざるの記」、阿部次郎「三太郎の日記」のような哲学的作品まで、当に日記の歴史は日本文化史!
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