- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582858983
作品紹介・あらすじ
戦後の歴代政権は沖縄といかに向かい合ってきたか。講和条約での帰属問題、佐藤内閣が達成した本土復帰、迷走する基地問題……。沖縄をめぐる戦後政治の知られざる軌跡。
感想・レビュー・書評
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膠着状態で進展の見られない辺野古問題。そこからさかのぼって終戦後の占領軍駐留から歴史的な本土復帰を経て現在に至るまでの沖縄史が歴代総理大臣の政治姿勢の視点から鮮やかに描かれる。これはおもしろいというと語弊があるが興味深かった。一筋縄ではいかない沖縄の処遇にどれだけ先人たちは心を砕き粘り強く取り組んできたか。清濁両面はあろうが昔の政治家は骨があって偉かったのだな。それにひきかえ...、という話になってしまうのだが、著者が最後に述べているように、双方ともにこれしかないという一択の頑なな姿勢ではいつまでたっても平行線のままだろう。原点に立ち返っていろいろな可能性を真摯に検討しなおすところからはじめる以外に道はないのでは。
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東2法経図・6F開架:312.1A/Sh77n//K
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沖縄問題の最新刊。
最後に書いてあった、総理vs県知事の一貫性が全てを物語っている気がした。
結局、前にも後ろにも進まない、沖縄問題。
歴史の被害者と言えばそれまで。
でも平成が終わっても進まないのであれば、それは歴史の被害者ではなくなる。
誰の被害者なのかは、読んだ人それぞれが感じる事だと思う。 -
返還から現在まで歴代内閣が沖縄とどう関わったか、基地問題を中心に回顧録やインタビューで時系列にまとめた本。
民意に寄り添った政治がだんだんと変わり、小渕さんあたりを最後に国の都合が優先されてパワープレイになっていく感じがなんだか。返還の頃に胸熱なエピソードが多かったからよけいに。