病牀六尺の人生正岡子規: 人は死とどう向き合うか (別冊太陽 日本のこころ 101)
- 平凡社 (1998年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582921014
感想・レビュー・書評
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【いちぶん】
私たちもまた、子規の枕元に座り、子規と共に楽しんでみたい。
(p.7)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結構ビックリしたのは「再現 ある日のメニュー」というページで、「仰臥漫録」に書かれた明治34年9月16日の子規の一日のお食事メニューです。 既に病に伏している病人だと言うのに(病人だからこそ・・・・と言うべきか?)、大食漢とでも言いましょうか、執念の食事とでも言いましょうか、豪勢 & ものすごい量なんですよね~。 ちょっと転記してみると
朝: 牛乳、菓子パン2つ、梨1つ
↑ 朝からデザート付きです!
昼: お粥3椀、泥鰌鍋、さつま揚げ、
みりん粕漬け(お魚です)、梨1つ、葡萄1房
↑ 昼から泥鰌! しかも別にお魚もあって、デザートも2品!
夜: お粥3椀、鰻、さつま揚げ、
みりん粕漬け(お魚です)、牛乳(ココア入り)、
菓子パン小2個、梨1つ、葡萄1房
↑ お粥を食べた上で菓子パンまで!!
いや~、このメニュー。 下手をすると KiKi の日頃の食生活よりも遥かに贅沢 & 充実しているような感じがします。 ドラマの中でも「一向に食欲は衰えぬ・・・・」と言っていたけれど、なるほどさもありなん・・・・っていう感じです。
このメニューを見ただけでも子規の「生きる事への執念」みたいなものが感じられ、「こりゃ、敵わないなぁ」と思わずにはいられません。 以前から KiKi は「真剣に生きる人は食べるもの・食に対する姿勢にも真剣さが出る」と考えていたけれど、その典型的な例をここに見た気分です。
(全文はブログにて)