病牀六尺の人生正岡子規: 人は死とどう向き合うか (別冊太陽 日本のこころ 101)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582921014

感想・レビュー・書評

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  • 【いちぶん】
    私たちもまた、子規の枕元に座り、子規と共に楽しんでみたい。
    (p.7)

  • 結構ビックリしたのは「再現 ある日のメニュー」というページで、「仰臥漫録」に書かれた明治34年9月16日の子規の一日のお食事メニューです。  既に病に伏している病人だと言うのに(病人だからこそ・・・・と言うべきか?)、大食漢とでも言いましょうか、執念の食事とでも言いましょうか、豪勢 & ものすごい量なんですよね~。  ちょっと転記してみると

    朝:  牛乳、菓子パン2つ、梨1つ
         ↑ 朝からデザート付きです!

    昼:  お粥3椀、泥鰌鍋、さつま揚げ、
        みりん粕漬け(お魚です)、梨1つ、葡萄1房
         ↑ 昼から泥鰌!  しかも別にお魚もあって、デザートも2品!

    夜:  お粥3椀、鰻、さつま揚げ、
        みりん粕漬け(お魚です)、牛乳(ココア入り)、
        菓子パン小2個、梨1つ、葡萄1房
         ↑ お粥を食べた上で菓子パンまで!!

    いや~、このメニュー。  下手をすると KiKi の日頃の食生活よりも遥かに贅沢 & 充実しているような感じがします。  ドラマの中でも「一向に食欲は衰えぬ・・・・」と言っていたけれど、なるほどさもありなん・・・・っていう感じです。  

    このメニューを見ただけでも子規の「生きる事への執念」みたいなものが感じられ、「こりゃ、敵わないなぁ」と思わずにはいられません。  以前から KiKi は「真剣に生きる人は食べるもの・食に対する姿勢にも真剣さが出る」と考えていたけれど、その典型的な例をここに見た気分です。

    (全文はブログにて)

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著者プロフィール

1944年4月22日、愛媛県伊方町生まれ。
2023年6月、ブログ「窓と窓」を中心に晩節の言葉を磨く場として「窓の会」を結成、主宰する。俳諧・俳句のコレクション「柿衞文庫」の理事長。市立伊丹ミュージアム名誉館長。大阪府箕面市在住。

「2024年 『リスボンの窓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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