心にしまっておきたい日本語: 忘れられない名文・秀句・子どもの歌 (ベスト新書 53)
- ベストセラーズ (2003年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584120538
感想・レビュー・書評
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湯上がりの好いた娘がふくよかに
足の爪剪る石竹の花。
-北原白秋
確かに、日本語には奥ゆかしさがありますよね。でも、ただ、本書を読んで改めて感じたのは、童謡、わらべ唄、俳句、短歌、川柳、詩、どれをとっても、自然溢れる景色だったり、戦時中や、戦乱の世だったりと、その時代背景背景に含まれる、情景が醸し出す雰囲気ってのが、多分に左右するのだなーと感じた。
こうも科学技術が進歩してしまった現代に、侘び寂びや粋を感じさせるのは難儀なのかな。
日本は縮みの文化。
御神輿は神社が縮まったもの、神棚はさらに縮まったもの、もっと縮まれば、守り札。
俳句なんかはその最たるもの。
季節を感じさせる言葉、奥ゆかしい言葉、忘れずに使い続けたいものですね。
何となく忘れていた何かを思い出させてくれる一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世間一般の、というよりは著者の好みによっている。
2012/2/11 -
日本人になじみ深い詩歌を集めた一冊・・・のはずが、知らないものも忘れてしまっているものも多くて、これまで損していた気持ちになった。
思い出とともにある言葉があるということは、とても素晴らしいことだし、大切な名文は、人生に寄り添ってくれると思う。
改めて、日本語の美しさ、表現の豊かさ、細やかさに感じ入った。 -
最古からの作品から遺された一節に忘れられない日本語があると、それらをちりばねた一冊。良かった。