はじめて部下を持つあなたが理想の上司と呼ばれる瞬間

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584131329

感想・レビュー・書評

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  • 著者は早稲田大学卒業後、コンサル会社に就職するも同月退社。その後、様々な事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校を設立。「他人の成功を応援すること」を生きがいとしており、企業経営者、ビジネス書のベストセラー作家等多くの人から「メンター」と慕われている。

    著書に「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」「リーダーになる人のたった一つの習慣」「メンタリング・マネジメント」等多数。

    職場における上司の役割は、部下に「働くことのすばらしさ」を教え、彼らを「生きがいのある人生」に導くことである。

    上司と部下が支え合い、励まし合うからこそ、成果をだせるだけではなく、充実した仕事ができる。

    本書は、部下や後輩と同じ夢に向かって、ともに成長していく方法を、特にはじめて上司になった人をターゲットに前半の小説部分と後半のリーダーの心得についてと6章に分けて説明されている。
    ①小説「理想の上司」
    ②部下との出会い
    ③上司いなったら、何がどう変わる
    ④目標を決めて、部下の見本になる
    ⑤部下から信頼される上司になろう
    ⑥指導に行き詰まったときの解決のヒント

    本書において目から鱗だった項目を紹介すると「尊敬」についての紹介である。「100%尊敬される存在になることはできなくても、今よりも1%で尊敬される存在になることはできる。」「大切なのは、部下の前で自分がどう生きるか、ということである。」その尊敬される上司というのは率先して動く上司のことである。

    上記のような説明は著者が実際に仕事と向き合う上で実践してきた結果として導き出された考えであり、他にも多くの気付きを与えてくれるフレーズが多くあった。

    価値観の多様化の中でこれひとつ出来れば部下はついてくる。といったことは見当たらない。
    かっこいい・力強い背中を上手に見せながら、先を見据えた中で細かい指示を出す。そんな振る舞いが上司となった人には求めれるのではないかと思う。

    最終的にはお互いを思いやる気持ちと共に成長としていこうという想いをどれだけ共有できるかが相互の幸せにつながるかどうかの肝であると感じた。

    読後すぐにはこの気持ちを忘れず、部下と接することができるが、この気持ちを継続して常に自分の根底にあるものとして明日からも接するように心がけていきたい。

  • この本は、いい上司であるためのテクニックというよりは、上司たちの背中をそっと押してくれるような精神の本だった。アメとムチなどの『方法』ではなく、自分の『気持ち』から部下に『信頼』をもたせ、『やる気』を引き出す。いただきです。働いてないけどっ

  • 仕事を教えることだけでも、部下を鼓舞するだけでもなく、「信頼」し「やる気」を起こさせることを教えられた。
    今まで、自分の想いだけをぶつけるリーダーだったと反省。

  • 前半が「リーダーになる人の~」と同じく、ストーリー仕立てになっています。
    「人の心を変えるには自分が変わる」「指示するのではなく、信じて任せる」などを説明したり伝えたりするときに参考にできそう。
    やっぱりストーリーになってるとわかりやすいし、伝えやすい。

  • 初めて部下を持つあなたが、と題して理想の上司の有り方を説いている。別に初めて部下を持つ人でなくても、部下を持っている人なら誰でも読むべき本。

    個人的には「目標は数値よりもイメージで」というのが気に入った。
    確かに売上などの数値を上げる必要はあるが、それはあくまで結果であり、その過程が想像しづらい。そして想像できないものは実行しづらい。
    なるほどなぁ、と思った。

    そして、「あなたが部下を尊敬している時に、部下もあなたを尊敬する」という双方向の考え方。
    これって部下でも上司でも、双方の立場から言えるのではないだろうか。

    文章も平易で、非常に読みやすい。
    時折読み返し、自省の材料に使ってみると良いと思う。

  • リーダーになる人に、「リーダーになる人の たった1つの習慣」の次に読んでもらう書。

  • 私は、まだ「上司」とは程遠いポジションなので、この本を読んでの感想を部下目線で率直に。
    部下をやる気にさせるということは、とても難しいことだと思います。
     
     そしてよく言われるのが、「上司」というポジションに就いてはじめて上司の気持ちが理解できる

     という言葉。
     
     まったくその通りです。
     
     
    部下は、上司の気持ち、本当にわかっていません。
     
    上司が普段何を考えて、どんなことに悩んで、自分たちに何を求めているのか。
     
    部下はよく知りません。
     
    上司がどんな壁にぶち当たっているのか、まったくわからないし、気付かないんです。
    だから、ただ「わかって!」と言ってもたぶんわからないと思います。 
     
    でも、間違いなく言えるのは
     
    上司の言葉って、部下に多大なる影響を与えるのです。
     
    怒られたときはすごく凹むし、逆に褒められたときはすごく嬉しいし、
     
    「一緒に頑張ろう」なんて言われた日には「よっしゃ、頑張るー!」って気持ちにもなるんです。
     
    そうすると、部下はだんだん
     
    「この人は今、何を考えているんだろう」とか 
     「自分に何を求めてるんだろう」とか自然と考えるようになります。
     
    そう思わせるためには、普段のコミュニケーションがとても大事。
     
    部下をどれだけやる気にさせるかそれも上司の腕しだい。

  • 未熟だからこそ成長できる、その成長する姿を見せることで人を育てることもできる。
    チームとして部下を思い、部下のよいところを引き出すために、まず上司が率先して歩を進めていくことの大切さを感じた。
    09-41

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著者プロフィール

アントレプレナーセンター代表取締役。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、さまざまな事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)を設立。代表取締役に就任。通産省産業構造審議会委員をはじめ、数々の委員を歴任。自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織の活性化、新規事業立ち上げ、地域活性化などの支援を続けている。これまで、25年以上にわたって、日本を代表する大手企業、ビジネススクール、全国の地方自治体などで、のべ30万人以上に研修、講演を行う。受講生からは、「人生が変わった」という声が多く寄せられる。「他人の成功を応援すること」を生きがいとしており、企業経営者など多く
の人から「メンター」と慕われている。著書は『メンタリング・マネジメント』(ダイヤモンド社)『リーダーになる人のたった1つの習慣』(中経出版)『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』(きこ書房)『僕の人生を変えた29通の手紙』(日本実業出版社)『僕はがんを治した』(WAVE出版)など多数。

「2021年 『新装版 真経営学読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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