試着室で思い出したら、本気の恋だと思う

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584132616

感想・レビュー・書評

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  • セレクトショップに訪れるお客様の恋愛。

    私も長年アパレル業に身を置いてきた。

    販売員としても長年勤めて若い頃から店長も経験した。

    試着室で思い出す異性は、確かにその人の大切な人に違いない。

    私の店は顧客主義だったので、お客様から割とプライベートな事までお話していただけた。
    仕事着以外の洋服を求める方は、みんな大切な誰かを思い出していたように思う。

    彼氏、愛人、旦那、息子、時に好きなアーティストライブ。

    そこでの表情を、お相手の方は一生見る事はできないんだろうなと思うと、切なかった。

    だって、みんなとっても綺麗だったから。

    今思うと、とても素敵な仕事だったな。

  • いろんな人の服に関する話だった。似合う服、合う服、いつもと違う服。服って大事なんだなって思った。自分も自分に似合う服をもっと探してみようかな。
    全然恋愛してないというか深い人間関係が苦手だから避けてる感じがあるけど、向き合わないと行けない気もする。そろそろ真面目にやってみようかなあ。

  • 餅は餅屋。コピーの方が切れがある。

  • ルミネの広告だけで充分だった。。。

  • ルミネのコピーで有名な博報堂のコピーライター尾形真理子さんの小説。
    セレクトショップにきたお客さんは、それぞれに恋人や意中の人を想いながら服を選び、素敵な店員さんがぴったりの一着をアドバイスしてくれる、という話の筋は共通した短編集。それぞれのストーリーが優しくて穏やかで心地いい感じ。

  • 短編集。大好きなルミネ広告コピーが沢山あって嬉しかったが、やはり処女小説とあって未熟さは否めない。正直どこかで見たような話ばかり。全体に読後感は爽やかだったり、ラストは格好良かったけど、あの素敵な店員さんのエピソードは他から浮いている気もした。矢沢あいっぽい。
    広告ポスター集が出てくれればそっちのが欲しいです。

  • 大好きなルミネの広告のコピーライターさんが
    この広告を題材にして書いた短編集
    しかも装丁は私が一番好きなポスター!

    というわけで中身にそんなに期待せず
    ジャケ買いしたわけなのですが、
    意外におしゃれなだけの薄い内容でもなく満足しました

    あんなお店あったら行ってみたい
    そして、ピスタチオのジェラートが食べたい

  • どれも短くとも素敵な物語で、どの話にも惹き込まれました。
    どの女性も不器用で、でもそれが可愛らしくもあり。
    そんな女性たちを、みんな応援したくなりました。
    小説は最後まで書き切らず、本当のラストをそれぞれの読者に想像する余地を与えるのも魅力の一つだと感じた。
    感動するのはエピローグ、最後までしっかりと読んでほしい。

  • 尾形さんは「隣人の~」に続いて2冊目でした。今回もおもしろかったです。あえて古い言い方をすると、女子力が上がる感じ。

    ルミネの広告から生まれた短編集というのが、納得です。
    さすが、おしゃれ。

    確かに、運勢は選んだ服で変わりますよね。
    テレワークがメインだから、今シーズン1着も新しい服を買ってないなんて言っていたら、運に見放されるかしら。
    本気でそう思うくらい、確かに服を選ぶことや髪を切ることは、数歩先の未来を方向付けることがあると思います。

    それに、タイトルのとおり、試着室で思い出したら、本気の恋だと思います。明確な相手がいるネイリストや英字新聞の翻訳者だけでなく、古傷と決別するバリキャリ女子の話があったり、充実した一冊です。
    そして、エピローグがまたいいのよー。

    尾形さんは早速、恋愛小説の名手ですね。

  • 優しい文章。

    セレクトショップに訪れる女性たちを中心とした短編集。
    お客さんに寄り添った接客をする店主と、お洋服に背中を押されて店を出るお客さんの空気が暖かい。

    どの章も彼女たちの未来に期待できる終わり方で、とても心地よい本だった。

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著者プロフィール

尾形真理子(おがた まりこ)
1978年、東京都生まれのコピーライター・制作ディレクター。2001年日本大学法学部新聞学科卒業後、博報堂に入社。ルミネをはじめ、資生堂、Tiffany&Co.、キリンビール、日産自動車など多くの企業広告を手がける。朝日広告賞、TCC賞など多数受賞。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎)で小説デビュー。

尾形真理子の作品

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