- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784585200284
作品紹介・あらすじ
アーカイブづくりの中心となる人材を、いかに養成するか?技術的な観点だけでなく、社会制度としてのアーカイブづくりに貢献できる人材のあり方に視野を拡大。MLA連携や文化資源の組織化などを担える、デジタル化を前提とする将来的なアーキビストのあり方を論じる。
感想・レビュー・書評
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784585200284詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず公文書館における公文書館専門員という古典的なアーキビストの解説から、デジタルアーカイブが盛んになる現代における今日的なアーキビスト像までを様々な関係者が多彩な考え方を通して解説している。なかにはアート・アーカイブズに関する記載もあり、幅広くアーキビストを知っていきたい人におすすめの一冊。
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アーカイブとは、保存しておくこと。しかも「私」や「今」とは価値観が違うかもしれない、誰かが将来利用しようとした時にも見つけられる事が重要らしい。
そんなアーカイブを担うアーキビスト本人達による実例が詰まっているのが、この本だ。具体的には、博物館・美術館、図書館、企業、ウェブサイトといった、本業から少し離れた所にアーカイブの必要性が派生した事例集、と言えるかもしれない。
私に近い問題として、地域社会におけるアーカイブ継続性の課題が重要だと感じた。リブヨ・ブログ管理人さんは、他サイトの閉鎖を「他人事とは思えない」書かれた。
デジタルに限らず、地域行事・個人的行動のアーカイブが当事者に任されている現状では、その「人」の熱意の消滅が、知識・経験=アーカイブの消滅に直結する。リブロさんの提言にもあるように、何がしか公的な団体による援助が必要だと、私も感じた。