ジェノサイドと文化大革命 内モンゴルの民族問題

著者 :
  • 勉誠出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585220954

作品紹介・あらすじ

モンゴル人は十九世紀末から、中国からの独立を至上命題として掲げてきた。そのためには日本の力もロシアの威光も借りた。アジア諸国が西欧列強からの自立を目指していたのと対照的に、モンゴル人は中国からの独立を獲得しようとして、西欧列強や日本を味方と位置づけていた。本書は日本近現代史の延長でもある。日本統治下の満洲国とモンゴル聯盟自治政府のモンゴル人たちが、「日本に協力した罪」でジェノサイドの犠牲となったからである。中国によるモンゴル人大量虐殺は、間接的な対日歴史清算運動であった。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の文化大革命でのモンゴル人の大虐殺、ということを考えるに、やはりモンゴル人への偏見がある。毛沢東とヒットラーの類似点。毛沢東がごろつきであるということがいつになったら明らかにされるのであろうか。
     ベトナム革命でのごろつきの主導もあったものの、ウイグル人の虐殺、チベットの抑圧、カンボジアのポルポトについても中国共産党が直接指導している可能性がある。
     香港がいつまで生きながらえるであろうか。

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著者プロフィール

1964年南モンゴル・オルドス高原生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。専攻は文化人類学。博士(文学)。著書に『「中国」という神話』(文春新書)、『墓標なき草原――内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店・司馬遼太郎賞受賞)、『日本陸軍とモンゴル』(中公新書)、『逆転の大中国史』(文藝春秋)など多数。

「2018年 『モンゴル人の中国革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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