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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784585221234
作品紹介・あらすじ
令名高き美女と悪名高き野獣は、満洲国でどのような理想を求めたのか。五族協和の理想を文化面から実現しようとした国策会社、満洲映画協会(満映)を舞台として、理事長と看板女優という役割を演じきった甘粕と李香蘭。ふたりの活動は、流動的多民族国家であった満洲国にとって必須の統治手法であり、同時に、多くの人材を集め戦後日本映画界の揺籃ともなった。満洲という幻の舞台で、希代の女優・怪優たちの見た夢の軌跡を追う。
感想・レビュー・書評
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大杉事件の下手人から満映理事になった甘粕正彦と日本人ながら卓越した語学力で中国人になり切った絶世の美女李香蘭の二人を軸に怪物たちが闊歩する20世紀前半の満洲を描いたノンフィクション。岸信介などの政治家、コーランや東条を叩く奇行でも知られる大川周明、津川雅彦や長門裕之に連なるマキノ家のマキノ光雄、先日亡くなった原節子、赤とんぼで有名な山田耕作、森繁久彌など戦後の政治、芸能界の大物も多数彼らとかかわりがあり驚かされる。
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