記号の経済学批判 (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588001178

作品紹介・あらすじ

《記号としての物》の理論を展開させ,現代消費社会の構造を分析し批判した著者の思考の集成。その後の追究テーマ=象徴交換の理論へと発展するプロセスをも示す。

感想・レビュー・書評

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  • 消費社会の神話と構造
    物の体系
    生産の鏡
    とならんで、本書を読み解くと、何かが透けて見えるかもしれません。

    ジャック・アタリの La Parole Et L'outil(言葉と道具)で参考文献になっているので、
    そちらから攻めるのも手かもしれません。
    訳書は「情報とエネルギーの人間科学」

  •  現代フランスを代表する“知の巨人”ボードリヤールの名を世に知らしめた処女作
    モノが記号として現象し、記号として消費されていく現代消費社会の実像をリアルに描く
    その理論の根底にはマルクスの商品論と価値論が流れていることは、言うまでもない

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著者プロフィール

【著者】ジャン・ボードリヤール :  1929年生まれ。元パリ大学教授(社会学)。マルクスの経済理論の批判的乗り越えを企て、ソシュールの記号論、フロイトの精神分析、モースの文化人類学などを大胆に導入、現代消費社会を読み解く独自の視点を提示して世界的注目を浴びた。その後オリジナルとコピーの対立を逆転させるシミュレーションと現実のデータ化・メディア化によるハイパーリアルの時代の社会文化論を大胆に提案、9・11以降は他者性の側から根源的な社会批判を展開した。写真家としても著名。2007年没。著書に『物の体系』『記号の経済学批判』『シミュラークルとシミュレーション』(以上、法政大学出版局)、『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)、『透きとおった悪』『湾岸戦争は起こらなかった』『不可能な交換』(以上、紀伊國屋書店)、『パワー・インフェルノ』『暴力とグローバリゼーション』『芸術の陰謀』(以上、NTT出版)、ほか多数。

「2015年 『消費社会の神話と構造 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャン・ボードリヤールの作品

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