見えないこと: 相互主体性理論の諸段階について (叢書・ウニベルシタス 1025)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588010255

作品紹介・あらすじ

その人が「見えない」のはいったいなぜなのか。社会的には見えないことになっている人、確かに実在するその人を、われわれが「見て見ぬふりをする」のはなぜか。主体を公的に認められた人とするには、その人を認知するだけでは不十分である。認識から承認へ。そして相互主体性と対象関係におけるアイデンティティの問題へ。〈承認論〉の第一人者による、いま、もっともアクチュアルな問いかけ。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 見えないこと のみ読了
    「私が今まで議論してきたことは、承認は認識の単なる表現に過ぎないとしてとらえてはならない。なぜなら承認が個人化する同定をただ確認する以上のことを規範的に含んでいるから、ということであった。」p27
    「承認が(認識より)優位性を持っているからこそ、それに応じるかたちで私たちの社会的生活形式においては身振りや手ぶりは際立って重要なのであり、これらの身振り手振りによって私たちは、他者の道徳的権威に私たちの行為を従わせるという動機づけの用意のあることを一般的に表明しあうのである。」p30

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著者プロフィール

アクセル・ホネット(Axel Honneth)
1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学・歴史学部教授、フランクフルト社会研究所所長、国際ヘーゲル学会会長などを歴任、現在はコロンビア大学人文学部哲学科教授。フランクフルト学派第三世代の代表的存在とされる。著作に、『権力の批判──批判的社会理論の新たな地平』、『承認をめぐる闘争──社会的コンフリクトの道徳的文法〔増補版〕』、『正義の他者──実践哲学論集』、『私たちのなかの私──承認論研究』、『理性の病理──批判理論の歴史と現在』、ナンシー・フレイザーとの論争的共著『再配分か承認か?──政治・哲学論争』(以上、法政大学出版局)、などがある。

「2023年 『自由の権利 民主的人倫の要綱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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