哲学の余白 下〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス 772)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588140679

作品紹介・あらすじ

〈差延〉や〈脱構築〉の基本概念が明らかにされるデリダ1970年代の重要なテキストの完訳。下巻には、フッサールを論じた「形式と〈言わんとする作用〉」、バンヴェニストの言語学「繫辞の代補」、リクールとの論争を招いた「白い神話」、ヴァレリー論「痛み、源泉」、オースティンの言語行為論をめぐって〈デリダ=サール論争〉を巻き起こした「署名 出来事 コンテクスト」の5論考を収める。

感想・レビュー・書評

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  • 形式と〈言わんとする作用〉
     ──言語作用の現象学についての注記
     テクストのなかの〈言わんとする作用〉
     鏡のなかのエクリチュール
     形式の限界‐能力
     「ある」という形式──その省略=不足

    繫辞の代補──言語学の前にある哲学
     狂詩曲
     転移
     超越論的なものと言語
     代補のなかの残余。動詞「在る」の直説法現在三人称単数形について

    白い神話──哲学テクストのなかの隠喩
     銘句
     さらなる隠喩=もはや隠喩なし
     太陽の省略──謎、理解=包含不可能なもの、奪取不可能なもの
     修辞学の花々──向日葵
     形而上学──隠喩の止揚

    痛み 源泉
     ──ヴァレリーの源泉
     隆起=跳ね返り
     Der sich aufhebende Ursprung あるいは源泉の杯=切断
     哲学の要点=哲学なし──エクリチュール
     出来事と他者の体制──響き
     錯綜体(形式主義たちの問い)──ニーチェとフロイト

    署名 出来事 コンテクスト
     エクリチュールと遠隔コミュニケーション
     寄生者たち。ITER〔また〕、いくらかエクリチュールについて。
     おそらくエクリチュールは現実存在しないということ。
     署名たち

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著者プロフィール

(Jacques Derrida)
1930-2004年。アルジェリア生まれのユダヤ系哲学者。パリの高等師範学校で哲学を専攻。同校の哲学教授を経て、社会科学高等研究院教授を務める。西洋形而上学におけるロゴス中心主義の脱構築を提唱し、構造主義以降の人文社会科学の広範な領域──文学・芸術理論、言語論、政治・法哲学、歴史学、建築論ほか──に多大な影響をもたらした。邦訳書に『哲学の余白』『散種』『有限責任会社』『絵画における真理』『法の力』『ユリシーズ グラモフォン』『シニェポンジュ』『アーカイヴの病』(以上、法政大学出版局)、『グラマトロジーについて』(現代思潮新社)、『哲学への権利』『フッサール哲学における発生の問題』(みすず書房)、『アポリア』(人文書院)、『哲学のナショナリズム』(岩波書店)、『声と現象』『死を与える』(筑摩書房)、『精神分析の抵抗』(青土社)、『マルクスの亡霊たち』(藤原書店)、『条件なき大学』(月曜社)、『ジャック・デリダ講義録』シリーズ(白水社)ほか多数。

「2022年 『エクリチュールと差異〈改訳版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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