グローバリゼーションと福祉国家の変容: 国際比較の視点

著者 : ノーマン・ジョンソン 青木郁夫 山本恵子 永井真也 山本隆 村上真

• 法律文化社 (2002年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[miya.taisukeさんの感想 · 2010年3月5日]

　原題は「福祉のミックス経済Mixed Economies of Welfare」である。内容も、こっちの方がふさわしいか。もちろん、グローバリゼーションが福祉国家を変容させているし、結果として福祉ミックスへとつながっているわけだが、本書の中ではグローバル化がどのように福祉国家の在り方を変えたかということにはさほど言及されていない。むしろ、原題通り、ミックスの中身（国家・営利部門・ボランタリー部門・インフォーマル部門）について一つ一つ丁寧に述べられている。
　あと、アジアに関しては日本も含め、あまり分析されていない印象を持つ。この分野、日本に関して英語で出ている情報は少ないし偏っているせいだろうか。

著者プロフィール

ノーマン・ジョンソン（ポーツマス大学名誉教授）

「2014年 『社会的企業論 もうひとつの経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」